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1.オーディオラック
フリーカットのメルクシパイン集成材にて制作させていただきました。
荷重がかかる部分は 30 mm 厚、その他の部分は 25 mm 厚の板材を使い、
1000 番の紙やすりで表面をかるく整えた後に、和信ペイントの水性ウレタンニス
(クリアー)を、3 〜 4 回塗り重ねて、表面がグロスなイメージになるようにした後、
木工用の水性ボンドと木ねじで組み上げました。 板厚が厚いので、木ねじは M4.5 で
56 mm の長さのものを使いました。木ねじを垂直に打ち込めるか心配でしたが、
電動ドリルに水準器(丸型気泡管)を接着して垂直を確認しながら下穴を明けることで
ほぼ正確に打ち込むことができました。 それなりの大きさの板材なので、若干のソリ
は認められましたが、フリーカットの寸法は正確で、組み立て時に多少調整して、
全体としてなかなかの精度で仕上げることができました。木目も予想したとおり、
優しい感じで、木肌の色合いもニスを塗ることで深みが出て、良い感じになりました。
多分、年月とともに、さらに色合いが深まるものと楽しみにしています。
オーディオ機器を置く棚部分の裏面は解放状態にしているので、接続変更等がしやすく
なっています。 市販品ではなかなか思うようなものがなく、手作りしてみましたが、
無垢板で木目も楽しめて、寸法も希望通りのものが、木材、ニス、ネジなどの材料費
全てで 23000 円程度で完成し、満足です。自然の木材に触れながら、ニスを塗ったり、
組み立てたりする作業もとても楽しいものでした。
2.スピーカー台
ブラックチェリーの無垢板を 45 mm 厚にフリーカット、8辺の糸面取り加工をしていただいたもので、
スピーカーボードを作ってみました。 作ったと言っても、蜜蝋ワックスを 3 回塗りして、布で磨いた
だけです。 塗装前は、今ひとつ杢目がはっきりせず、色合いも薄かったのですが、蜜蝋ワックスで、
いい感じの色あいが出てきて、杢目も浮き立ってきました。 左右のスピーカー用に 2 個制作しました。
そのうち 1 個は 2 枚をついだ板材でしたが、それもまた面白いと思います。 気のせいかもしれませんが、
このブラックチェリーのスピーカーボードを使うようになってから、音がとても良くなったように感じられ
ます。 「木」は素晴らしい。 満足です。 (ちなみにフリーカット板の価格は 2 枚で 9480 円でした。)