2011年11月 8日
木は適切な料だけ使い、伐ったら植えることを繰り返し行うことにより、いつまでも使い続けることができます。
木材として利用した後も、燃料や肥料として利用でき、微生物の働きで土に返すこともできます。
2011年10月21日
室内に使われている木は、湿気が多いときには水分を吸収し、反対に乾燥してくると水分を放出する働きがあります。
長さ2.7m、10.5cm角のスギ柱はビール瓶にして0.5本~1本分の水分を吸収するといわれています。
たとえば保存物を守るために、博物館の収蔵庫は木を張り巡らしたものが多く、木の優れた調湿作用が活かされたよい例といえます。
2011年10月12日
前回に続いてバットに関する豆知識です。
みなさんもよくご存じのシアトル・マリナーズのイチロー選手。
今年、残念ながら連続200本安打の記録は途切れてしまいましたが、それでも10年連続200本安打に代表されるような数々の金字塔の持ち主です。
日本が世界に誇る名バッターである彼も、当然ながら木のバットを使用しています。
イチロー選手のバットを製作しているスポーツ用品メーカーミズノさんのホームページによると、ミズノさんはイチロー選手に年間120本のバットを提供しているそうです。
木は、金属などと違って個体差の激しい素材(そこが木の魅力でもあるわけですが)ですから、木のバットなら何でもいいという訳にはいきません。
イチロー選手のバットとして使用できる角材は100本につき、1本程度というから驚きです。
イチロー選手の、プロとしての道具に対する厳しいこだわりを感じさせてくれる数字です。
つまり、イチロー選手が1年間で使用しているバットは1万本の中から選別された最高の120本ということなんですね。
イチロー選手は、プロに入ってから一貫してアオダモのバットを使用していますが、メジャーリーグに挑戦した1年目だけホワイト・アッシュのバットを使用しています。
ホワイト・アッシュを選んだ理由は、日本より乾燥しているアメリカで、なおかつメジャーリーガーの投げる球を打つのに、アオダモではすぐに折られてしまうためだと言われています。事実、メジャー初年度からアオダモで挑戦した福留孝介選手はよくバットを折られていました。
イチロー選手はメジャー2年目から元のアオダモのバットに戻しています。これは、メジャーリーガーの速くて重い球にもアジャストして、「アオダモでも折られない」自信がついたためと言われています。
2011年10月 5日
今回は、木に関する豆知識です。
様々な用途が挙げられる木は、野球のバットにも使われています。
年野球や高校野球では、金属製のバットが使われていますが、プロ野球などでは木製バットが使用されています。
そのため、ピッチャーの投げる剛速球にバットがへし折られる光景を試合などでよく見かけます。
通常バットが折れた場合、ボテボテのゴロになりがちですが、2001年に福岡ダイエーホークスの松中信彦選手は、当時西武ライオンズに所属していた松坂大輔投手のストレートにバットをへし折られながらもホームランにしてしまうという離れ業を見せました。
そんな木製バットの消費量は、年間で約20万本!!にもなるそうです。
ハードメイプルやホワイト・アッシュなど色々な木材が使われていて、中でも北海道のアオダモは良質の木製バット材として知られています。
しかし、アオダモがバットの材料として育つには60~70年もかかる上に、計画的な伐採がなされなかった事から資材の確保が困難となっているのが現状です。
木製バットの生産が森林破壊につながっていると考えられ、環境保護の観点からもアオダモは計画的な育成が課題となっています。
最近では、折れたバットなどのリサイクルとして、箸、靴べら、印鑑などの商品が作られ、その売り上げがアオダモ資源の育成に使われているそうです。
2011年9月29日
住まいの機密性が高まり、エアコンの普及で冬場でも室内温度が高くなる等、現在の住宅は家ダニが発生しやすくなっています。
ダニはぜんそくやアレルギーを引き起こす原因の一つであり、ダニが増加してその症状があらわれる前に対策を考えなければなりません。
とくにカーペットはダニの餌となる食べ物のカスなどがたまりやすく、掃除もしにくいのでダニの巣となってしまうおそれがあります。
その点、木の床ならホコリやゴミを見つけやすく、取り除くこともカンタン。
防ダニを考える上でも、木は理想の床材といえます。
カーペットを木の床にした場合のダニの数の減少