2020年5月28日
木材でDIYをしたい!と思ったら必ず必要になるのが木工用の工具や金物。作りたいものに対して何が必要なのか、ピックアップして道具を揃えるのは意外と手間もお金もかかるものです。もくもく通信道具編では、DIYをする際に必要な基本の道具やその使い方などを特集していきます。
目次
【2-3】上級編:DIYに慣れてきたら!あったら役立つ電動工具
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第一回では、木工DIYを始めるなら絶対にオススメしたい、電動ドライバーについてお伝えしました。ご存知の通り電動ドライバーは木工においてとても戦力になる工具ですが、効率よく作業を進めるには、その他の工具選びもとっても大切です。
どんな工具が必要かは作るものによっても変わるので、一気に揃える必要はありません。作業の工程を考えたときに、必要だと感じたものを少しずつ揃えて行くのがオススメです。
木工DIYをするなら、基本の工具はとても大切
金属製のタイプがオススメ
いわゆる巻尺です。木工に使うなら、金属製のコンベックスと言われるタイプのものが使いやすいですよ。特に、メジャーを引き出した後にロックをかけれるタイプだと、長い直線も簡単に計測できてオススメです。(安いものだとロックがないものもあります)
DIYをするなら、最低限必須で必要なものと言っても良いかもしれません。
計測、直線、直角はお任せ!
さしがねは、目盛りの付いたL字型の定規です。L字型になっているので、木材の長辺に対して垂直にガイドを引くことができます。作るものにもよりますが、木工を行う中で使う頻度の高い工具です。
精密さが必要な場合や、45度の線を引く場合にはスコヤという工具もあります。
ちょっとしたカットにあると重宝
長い角材を購入して自宅でカットする場合など、手引きののこぎりが一つあると便利です。DIYにはアクシデントもつきもの。製作過程のどこかにミスがあって、部材のサイズを調整したい時などなにかと登場場面の多い工具です。
挟んで固定。作業の正確性がアップ
クランプとは、材料を固定する際に使用する工具のこと。材料が動かないように片手で押さえながら作業をする、という場面で大活躍します。接着剤を使った接合の際にも、ずれないように固定するのにクランプを使えば楽です。
クランプにはいくつか種類がありますが、木工であればとくにF型クランプが活躍します。作るものによって使い分けましょう。
案外使う場面は多い
電動ドライバーを持っていても、手締め用のドライバーは別に持っておくと小回りが効くので便利です。電動ドライバーを出すまでもないような簡単なネジ締めや、マイナスドライバーで塗料の缶を開けたりと、なにかとドライバーの出番は多いので、工具箱に入れておくのをおすすめします。
釘を使うなら必須
最近はほとんどの方がネジ(ビス)で作品を仕上げてしまう方が多いですが、電動工具いらずでシンプルに作業できる釘も、登場場面はまだまだあります。また、釘はビスよりも横からの衝撃に強いという特性もありますので、考えて使い分けができればDIY上級者と言えるでしょう。また、木工に使わなくても日常生活で登場場面が多い工具なので、1つは持っていても損はありません。
無くてもなんとかなるけど、あると便利な雑品あれこれ
仕上げだけでなくちょっとした修正にも
木材はとても繊細な素材で、湿気で毛羽立ったり、鋭いもので打てば傷や凹みができてしまいます。それらを修正したいときの強い味方がサンドペーパー。塗料や接着剤をこぼした時も、削り取ってしまえば元どおり。通常の家具制作であれば、180番〜400番程度を揃えておけば安心です。
不要な端材に貼り付けるか、写真のようなペーパーホルダーがあると作業しやすくなります。
おなじみのボンドは木材を強力に接着
小学生の工作でも使う木工用ボンドなどの接着剤。あまりにもお馴染みすぎて、家具などを作る際に使うのは違和感がある人も居るのではないでしょうか?実は「木工用」の名の通り、木材を強力に接着するDIYの強い味方でもあります。ビス留め前の仮止めに、小さなものならビスなしでもガッチリと止めてくれる便利なアイテムです。
印つけ、養生に。あると便利
マスキングテープとは、塗装をなどの際に周りを汚さない目的で使用される保護用のテープのこと。塗装の際の養生はもちろんのこと、貼ってすぐ剥がせるので木材に直接印を書き込みたくないような場合にも使えます。一つ工具箱に入れておくと意外と重宝するのでオススメです。
木粉・塗料の拭き取りに
ウエスとは、本来機械油等の拭き取り用に使われるくず布のこと。木工でもよく使います。最適なのは柔らかいメリヤス生地で、粉も油も綺麗に拭き取ることができます。
新品を用意する必要はありません、着古した肌着などを使いやすい大きさに切ってストックしておくと便利ですよ。
もしかしたら、わざわざ書く必要はないかもしれません。木材に印をつけることを「墨付け」なんて言ったりしますが、慣れた方や職人さんは本当に墨壺と糸で印をつける方もいらっしゃいます。でも、ちょこっと書き込むだけなら柔らかい鉛筆がラクです。マルトク工場でも、みんなポケットに鉛筆を入れています。
本格的なDIYもお手の物!頻繁に家具を作る方は持っていても良いかも
仕上がりが段違いにアップ!
作業開始時には完璧な状態だった木材が、湿気で毛羽立ってざらつきが出てしまう、なんてことはざらにあります。そんな時、電動サンダーがあると、購入した木材を好みの仕上がりに調整することができるので、作品の完成度がぐんと上がります。
安いものでは5000円前後で購入できる工具なのですが、研磨時の粉塵がかなり出るので、きちんとした作業スペースを確保できている方向けの工具です。
好みの面取りをDIYで
マルトクショップでもたくさんのお客様にご注文いただいている面取り加工。実はトリマーと刃物があればご家庭でもできる加工です。(特殊なものを除く)
刃物なので取り扱いに注意が必要なことと、サンダーと同じく粉塵や木片がかなり飛ぶ点にご注意くださいね。
本格的に木材をカットするなら
大きな木材を自由にカットしたいなら、丸ノコかジグソーを持っていると便利です。どちらも木材をカットするための電動工具ですが、初めは安全性が高く、直線から曲線まで幅広く使えるジグソー(電動糸のこ)がおススメです。
刃を変えれば木材だけでなくプラスチックや金属もカットできる優れものです。
理想の仕上がりを求めるなら、やっぱり道具も必要です
今回はドライバー以外に必需品となる基本の道具について紹介しました。もちろん使う予定に合わせて少しずつ揃えていけば良いものですが、基本的な工具ばかりですので、木工を続けるうちにいずれ揃えることになる可能性は高いかもしれません。作ったことがない作品を作る際には、まずは
(1)図面を引く・・・手書きの簡単なもので良いので、部材とサイズの洗い出しをする
(2)工程の確認・・・何を使って、どんな順番で組み立てるのかを確認
(3)道具・材料の手配
この手順をきちんと行えば、自ずと必要なものは分かってきます。これはDIY上級者であっても、上手な人であればみんなやっていること。始めは難しくても、コツを掴めばさくさく進められますので、試してみてくださいね。DIYに使う木材のサイズや強度について、心配な点があるときにはマルトクショップのお問い合わせフォームもぜひご活用ください。