2019年1月24日
マルトクショップには個人のお客様だけではなく、建築業者・デザイナー・設計士 等木材を扱う業者様からも多くのご注文をいただいています。今回のもくもく通信では、日頃の感謝を込めてその中の1社をご紹介します。
今回は、インテリア、家具、プロダクトデザインをされている山口県の aer- artisan[エールアルチザン] 様です。
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エールアルチザン様には、この度オフィス兼住居を作るにあたり、マルトクショップの床材や天板をお使いいただきました。
そんな中で、「どのようなことを大切にしてお仕事をされているのか?」ということや、「どんな事務所に したかったのか?」ということをお聞きしていこうと思います。
— その場所にしかできない「空気感」を作り込む事です。
素材の本来の美しさや量感を生かしながらその場 所に相応しいものを作る事で、普遍的で持続性のあるものが生まれると思っています。
— クライントの人物像、立地や建物など様々な要因を把握して、ブランドと合致したデザインを作り込む事に長けています。
それを念頭にどこに力を入れるべきか、どこでコストを抑えるべきかをクライアントと一緒にデザインして いきます。
— 住宅と事務所が共存する場所なので、硬さと柔らかさの両方が必要と考えました。
内装はシンプルな塗装程度とし、木材の持つ柔らかい質感を簡素にまとめる事でそれらを共存させました。
また、照明はコントラ ストを強めにする事で、日中は窓から入る自然光で日々の移ろいを強く感じられるように考えました。
— 床はクリ材、キッチンカウンター はナラの無垢材、窓台はナラの集成材を使用しています。
どの材料も トーンを合わせたかったので、染色の相性の良さと時間が経過した時に馴染むものを選定しました。
床に使用したクリ材は広葉樹の中では割と比重が軽いので、冬に冷たくなり過ぎない事で選んでいます。
ナラ材は硬度があるので、カウンターなどに適しているからです。
https://www.instagram.com/p/Bkyia2aA245/
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(引用元:https://www.instagram.com/a2o.f/より)
— 木材を多用しながらもモダンな印象にする事です。木の部分は極力ディテールの少ない構成にしました。
キッチンカウンターの抽斗(引き出し)は木目を繋げる事で線情報を少なくしています。
また、自宅を兼ねているので、他ではできない染色方法など実験している事などです。
— 世界観を共有できる場所を作り、そこからデザインを発信する事です。
小さな事の積み重ねが大きなものを動かすと思いますので、身の回りの事を丁寧に整理しながら精進したい と思っています。
オフィス兼住居を整え、新たなる門出の様子をご紹介いただくことができました。
実際にこの空間を作るときにも、住宅を作り続けてきた職人さんに教えを請いながら、できるところだけは 自分でやらせてもらうというワガママに付き合っていただいたとか。作り手として、その好奇心と向上心に頭が下がります。
これからも、素敵な作品を楽しみにしています。
マルトクショップの『木材を使った自慢の作品』ページでは、今回お作り頂いたようなカウンターや空間創りの施工事例も、たくさん掲載しています。他の事例も見てみたい!という方は覗いてみてくださいね。
●木材で作った自慢の作品
https://shop.woodworks-marutoku.com/category/works/