2021年2月25日

ダイニングテーブルは、家族が毎日触れて、食事をして、拭いて、と家の中でいちばん酷使される家具です。マルトクショップの「木材を使った自慢の作品」にも、天板をオーダーして作ったダイニングテーブルの写真が数多く届いています。
一方で、天板は素材・樹種・塗装・サイズと決めることが多く、「何から考えればいいのかわからない」というご相談もよくいただきます。今回は、お客様から投稿いただいたダイニングテーブルの実例219件をもとに、ダイニングテーブルの天板の選び方を材木屋の目線でご紹介します。
※2026年10月更新。樹種ランキング・サイズのデータを最新のものに差し替えました

目次
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本物の木で作ったテーブルは長く楽しめます
天板とは、テーブルのいちばん上に載る板のことです。見た目も使い勝手も、ほとんどがこの1枚で決まります。ダイニングテーブルの天板に使われる素材は大きく6種類あります。まずは全体像を比べてみましょう。
| 素材 | 質感 | 傷・汚れ・熱 | 傷んだとき |
|---|---|---|---|
| 無垢材 | 木そのもの。経年変化を楽しめる | 塗装で補う | 削って塗り直せる |
| 集成材 | 木そのもの。小さな木片の模様が出る | 塗装で補う | 削って塗り直せる |
| 突板(つきいた) | 表面は本物の木 | 塗装で補う | 深い傷は直しにくい |
| メラミン化粧板 | 樹脂。木目は印刷 | 強い | 直しにくい |
| セラミック・石 | 硬質でモダン | とても強い | 直しにくい |
| モールテックス | コンクリートのような左官仕上げ | 水に強い | 専門の補修が必要 |
突板は、薄くスライスした木を合板などの表面に貼ったものです。メラミン化粧板は、樹脂をしみこませた紙を重ねて固めた板で、傷や熱に強い反面、木の手触りはありません。セラミックは熱い鍋もそのまま置けるほど丈夫ですが、とても重く、価格も高めです。
手入れの楽さを最優先するならメラミンやセラミック、木の質感を楽しみながら長く使いたいなら無垢材・集成材が向いています。木の天板は水や熱に気を使う必要がありますが、傷んでも削って塗り直せば、また気持ちよく使えるのが大きな魅力です。
マルトクショップでは、無垢材・集成材のフリーカットのほか、モールテックス仕上げの天板も取り扱っています。ここから先は、木の天板を選ぶ前提で解説していきます。
栗でテーブルを作成(お客様作品/栗 無垢材 30×800×1600mm)
木の天板には、無垢材と集成材があります。無垢材は、丸太から切り出した板を幅方向に数枚はぎ合わせたもので、流れるような木目が楽しめます。集成材は、小さな角材を縦横につないで1枚にしたもので、ブロック状の模様になります。
| 無垢材 | 集成材 | |
|---|---|---|
| 見た目 | 木目がつながり、1枚ごとに表情が違う | 小さな木片が並ぶ、均一でカジュアルな印象 |
| 価格 | 高め | 抑えやすい |
| 反り | 環境によって反ることがある | 無垢材より出にくいが、反るときは反る |
デスクでは集成材を選ぶ方が多いのですが、ダイニングテーブルでは逆の結果になりました。天板の寸法がわかるダイニングテーブルの作品131件のうち、無垢材は76件(58%)、集成材は51件です。家族が集まる場所だからこそ、木目を主役にしたいという方が多いようです。
アカシアで家具をDIY(お客様作品/アカシア 集成材 30×800×1500mm)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(アカシア 集成材 30×800×1500mm)
価格の差は樹種によって変わります。タモのように集成材が無垢材よりかなり手頃な樹種もあれば、ウォールナットのように差が小さい樹種もあります。同じサイズでの現在の価格は「6 価格の目安」で比べられます。
「集成材なら反らない」と言われることがありますが、マルトクショップの見解は「集成材でも反るときは反る」です。反りが心配な場合は、脚や幕板(まくいた:天板の下に取り付ける補強の板)で幅方向を固定するか、反り止め加工をおすすめします。反り止めは天板の裏に金物を埋め込む加工で、厚さ25mm以上・幅300mm以上・長さ500mm以上の板に取り付けできます。
無垢材がおすすめな方・つながった木目を主役にしたい ・経年変化を楽しみながら長く使いたい ・予算よりも質感を優先したい
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集成材がおすすめな方・価格を抑えたい ・カジュアルで均一な見た目が好み ・大きなサイズを手頃に作りたい
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樹種選びは好みだと言うけれど、実際にどんな樹種が選ばれているのかも気になるところ。マルトクショップにお送りいただいたダイニングテーブルの作品を集計してみました。
2026年9月時点のデータ N=131
天板として使うなら、傷のつきにくさに関わる「硬さ」も大切です。木の硬さは比重(同じ体積の水と比べた重さ)が目安になり、比重0.5以上の樹種を選ぶと、書き物をしてもペンの跡が残りにくく安心です。上位の8樹種はいずれも0.5以上です。
とはいえ、杉や桧のような柔らかい木で素敵なテーブルを作る方もたくさんいます。絶対にこうすべきという指標ではないので、あまり囚われすぎずに好きな樹種を選びましょう。
はっきりとした美しい木目と、粘りのある材質が特徴です。和室にも洋間にもなじむので、幅広い世代に選ばれています。木目を存分に生かすなら無垢材、すっきり仕上げるなら集成材がおすすめです。
高価な樹種にもかかわらず、タモに次いで多く選ばれています。深い茶色と落ち着いた木目は唯一無二で、世界三大銘木にも数えられます。21件のうち17件が無垢材でした。
ウォールナットのテーブル(お客様作品/ウォールナット 無垢材 30×850×1650mm)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(ウォールナット 無垢材 30×850×1650mm)
ナラとホワイトオークは近い仲間で、どちらも堅く、力強い木目が特徴です。節があっても様になるので、節・白太ありの材も人気があります。比重が大きく、天板サイズになるとかなりの重さになる点は覚えておきましょう。
集成材の定番です。しっかりした堅さがありながら価格を抑えられます。明るく癖のない色で、そのままでも着色しても使いやすい樹種です。
濃淡が混ざった表情が特徴の集成材で、インテリアのアクセントになります。価格も手頃で、近年人気が上がっている樹種です。
「アカシア集成材の特徴的な木目感に一目惚れして、ダイニングテーブル天板をオーダーしました。」
— アカシアのダイニングテーブル(お客様作品)
▼そのほかの人気樹種▼
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栗 国産材らしい素朴な木目。節のある材も人気です。 |
ブラックチェリー 優しい木目と赤みのある色。時とともに深い飴色に変わります。 |
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ハードメープル すべすべとした光沢のある明るい木肌。「木の真珠」とも呼ばれます。 |
チーク 言わずと知れた高級材。使うほどに油分がにじみ、美しい光沢が生まれます。 |
同じ樹種でも、画面で見る色と実物の色は違って見えることがあります。天板は大きな買い物になるので、木材サンプルで実物の色と手触りを確かめておくと安心です。
マルトクショップの塗装風景
ダイニングテーブルは、食べこぼしや水滴、熱い器と毎日向き合う家具です。使い始めてからの満足度は、樹種よりも塗装で決まると言っても言い過ぎではありません。マルトクショップでは、ウレタン塗装と自然塗料塗装を選べます。
| ウレタン塗装 | 自然塗料塗装 | |
|---|---|---|
| 塗装法 | 樹脂の膜で木全体を覆う | 木に塗料をしみこませる |
| 水・汚れ | 水を弾き、輪ジミができにくい | 染みができることがある |
| 光沢 | なし(ツヤ全消し) | 自然な風合い |
| メンテナンス | 補修は専門家に任せる | 家庭でも塗り直せる |
| コスト | ほぼ同じ | |
ウレタン塗装は、樹脂の膜で木の表面を覆う塗装です。マルトクショップのウレタン塗装は透明のツヤ全消し仕上げで、塗膜があることに気づかないほど自然な風合いになります。色は、水拭きした後のような少し濃い色になります。
水を弾くので、普段のお手入れは固く絞った布で拭くだけです。実際にウレタン塗装の無垢板にコーヒーや豆板醤、色鉛筆、墨などを付けて1時間置く実験をしたところ、薄めた中性洗剤で拭くだけで、油性ペン以外の汚れは落とせました。
注意したいのは熱と溶剤です。熱いやかんや鍋、湯呑みを直接置くと塗膜が変色することがあるので、鍋敷きやコースターを使ってください。アルコールやベンジン、シンナー、化学ぞうきんは塗膜を傷めるので使えません。深い傷や変色は、家庭での補修が難しくなります。
ダイニングテーブルを作成(お客様作品/オーク 無垢材 30×800×1600mm・ウレタンクリアー塗装)
「ウレタン塗装もツヤツヤだと嫌だったのですがマットクリアはほんとに木の質感のまま水が弾くので子供にこぼされても寛大な心で見守れます!」
— ダイニングテーブルを作成(お客様作品)
自然塗料は、植物油などを木にしみこませる塗装です。表面に膜を作らないので、木そのものの手触りが残ります。そのぶん水や汚れは染みになりやすく、こぼしたらすぐ拭くことが大切です。
一方で、傷や染みができても、家庭で磨いて塗り直せるのが強みです。手入れを重ねるほど艶が増していくので、「育てる楽しみ」を味わいたい方に向いています。
「2年経ちますが汚れや傷がついてもサンダーで磨いてワックスを塗れば綺麗になるので長く使っていきたいです。」
— 栗でテーブルを作成(お客様作品)
ウレタン塗装がおすすめな方・小さなお子さんがいる ・コースターやランチョンマットを使わないことが多い ・手入れは水拭きだけで済ませたい
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自然塗料塗装がおすすめな方・木の手触りをそのまま感じたい ・傷や染みも自分で直しながら使いたい ・経年変化を楽しみたい
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マルトクショップの塗装は、どちらも表裏の両面に行います。自然塗料であれば、場所さえあれば自分で塗ることもでき、費用を抑えられます。
→自然塗料
レッドオークのダイニングテーブル(お客様作品/レッドオーク 無垢材 35×1000×2000mm)
天板の幅と奥行きは、後から変えられません。食事に必要なスペースは1人あたり幅600mm×奥行き400mmが一般的な目安で、ここから人数に合わせて考えます。
| 人数 | 幅 | 奥行き |
|---|---|---|
| 2人 | 800〜1000mm | 700〜800mm |
| 4人 | 1200〜1500mm | 800〜850mm |
| 6人 | 1800〜2000mm | 850〜900mm |
実際の作品131件では、幅の中央値が1500mm、奥行きの中央値が800mmでした。よく選ばれている組み合わせは、1600×800mm(9件)、1800×800mm(8件)、1400×800mm(7件)、1500×800mm(7件)です。部屋やキッチンカウンターに合わせて1mm単位で指定できるのが、オーダーの利点です。
「2人用のためコンパクトなものが欲しいと思い、山桜の天板でダイニングテーブルを制作しました。」
— 山桜のダイニングテーブル(お客様作品)
厚みは30mmが68件(52%)で最も多く、次いで25mmが25件でした。35mmや40mmにすると重厚感が出ますが、そのぶん重くなります。
木の天板は想像以上に重いものです。幅1500×奥行き800×厚み30mmの天板で、タモやウォールナットなら約18〜24kg、ナラや栗なら約24〜29kgが目安です。幅2000×奥行き1000×厚み35mmになると、50kg前後になります。搬入の経路と、脚が支えられる重さを先に確かめておきましょう。
「大人の体重ほどもある天板を支えるために脚は太めの角材にしました。」
— レッドオークのダイニングテーブル(お客様作品)
2023年以降にお客様がダイニングテーブル用に注文された天板の価格は、中央値で約63,000円でした(半数が約49,000〜83,000円の範囲。加工・塗装を含む。N=35)。
樹種による違いも見てみましょう。4人掛けで選ばれることの多い、厚み30mm・奥行き800mm・幅1500mmの現在の価格です。「注文ページへ」を押すと、このサイズが入力された状態で注文ページが開きます。
| 樹種 | 無垢材 | 集成材 |
|---|---|---|
| ウォールナット | 注文ページへ | 注文ページへ |
| ホワイトオーク | 注文ページへ | — |
| 栗 | 注文ページへ | — |
| ブラックチェリー | 注文ページへ | — |
| ハードメープル | 注文ページへ | — |
| タモ | 注文ページへ | 注文ページへ |
| ナラ | — | 注文ページへ |
| アカシア | — | 注文ページへ |
| ゴム | — | 注文ページへ |
※厚み30×奥行き800×幅1500mm、カットのみ(追加加工・塗装なし)・1枚あたりの現在の価格です。送料は別途かかります。幅や奥行きは注文ページで変更でき、価格もその場で計算されます
費用を抑えたい場合は、集成材を選ぶ、「節・白太あり」の材を選ぶ、塗装を自分で行う、アウトレット天板を利用する、といった方法があります。
栗のダイニングテーブル(お客様作品/栗 無垢材 32×800×1850mm)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(栗(節・白太有) 無垢材 32×800×1850mm)
天板が決まったら、次は脚です。ダイニングテーブルでは、脚の位置で座れる人数と足元の広さが変わります。四隅に脚があるタイプは安定しますが、脚の内側にしか椅子が入りません。脚が内側に入ったタイプは、テーブルの端にも座りやすくなります。
脚を選ぶときは、天板の重さも忘れずに確かめてください。重い無垢材の天板に細い脚を合わせると、揺れやすくなります。幅方向にビス留めする脚は、天板の反りを抑える役目も兼ねてくれます。
「鬼目ナットの加工をしていただけるので、脚も同時に購入し取り付けるだけなので簡単に出来ます。」
— 栗のダイニングテーブル(お客様作品)
鬼目ナット(木に埋め込むナット。ボルトで脚を固定できる)を天板に入れておくと、脚を何度でも付け外しできます。搬入や引っ越しのときに天板と脚を分けて運べるので、大きなダイニングテーブルでは特に便利です。
面取り加工の加工風景
天板はカットだけでも使えますが、加工をしておくと仕上がりと使い心地がぐっと良くなります。ダイニングテーブルでおすすめの加工をご紹介します。
板の角を削って、手や腕が当たっても痛くないようにする加工です。毎日腕を載せるダイニングテーブルでは、必須と言ってよい加工です。塗装をする場合は、いずれかの面取り加工が必要になります。
天板の四隅を丸くする加工です。小さなお子さんがいるご家庭では、丸みを大きめにしておくと安心です。半径を大きく指定すれば、半円や楕円形の天板もオーダーできます。
脚の取り付け位置に合わせて鬼目ナットを入れておくと、届いたら脚を付けるだけで完成します。無垢材で反りが心配な場合は、反り止め加工もあわせてご検討ください。
ウレタン塗装でも自然塗料でも、直接置くのは避けてください。塗膜の変色や輪ジミの原因になります。鍋敷きやコースターを使うのが安心です。
ウレタン塗装は、固く絞った布で拭き、落ちにくい汚れは薄めた中性洗剤で拭き取ります。自然塗料は、目の細かい紙やすりで軽く磨いてから塗料を塗り直すと、きれいに戻せます。
色は紫外線で少しずつ変わります。ブラックチェリーのように濃くなる樹種もあれば、ウォールナットのように明るくなる樹種もあります。反りや割れは、エアコンの風や直射日光が当たる場所、高温多湿の場所で起こりやすくなります。新しい木材は、置いた環境になじむまでの最初の1〜数年が特に動きやすい時期です。
付けられます。脚の取り付け穴の位置を教えていただければ、その位置に合わせて鬼目ナットの加工も承ります。ご自身で取り付ける方法は、こちらの記事で解説しています。

お気に入りの1枚を見つけてください
ダイニングテーブルの天板は、素材、無垢材か集成材か、樹種、塗装、サイズと厚み、脚の順に決めていくと迷いにくくなります。特に塗装とサイズは、使い始めてからの満足度を大きく左右するので、暮らし方に合わせてじっくり考えてみてください。
「この樹種とサイズでいくらになる?」「うちの使い方ならどの塗装がいい?」といった疑問があれば、お気軽にご相談ください。木材サンプルで実物の色や手触りを確かめてみるのもおすすめです。
家族が毎日集まる場所だからこそ、お気に入りの1枚をぜひ見つけてくださいね。