2017年12月20日
カバ桜、山桜と両方桜という名前を冠して流通していますが、植物でいえばこの二つは別の木です。
カバ桜は樹木としては「樺(カバ・カンバ)」と呼ばれ、山に生えている白樺などの仲間です。
対して山桜は、お花見で有名なソメイヨシノなどと同じバラ科の植物。
全く違う木ですが、カバ桜は山桜と木目や材質がよく似ていることから代用品として使われており、
「カバ桜」として呼ばれるようになった…というのが呼び方の成り立ちのようです。
実際に見比べてみると…いかがでしょうか??
↑国産の山桜。サクラの仲間なので、カスリが目立ちます。(そこはブラックチェリーと同じですね。)呼び名 | 産地 | 取扱 |
バーチ | 北米産 | 無垢材フリーカット |
カバ桜 | 国産 | 無垢材フリーカット |
カバ桜 | 中国産 | 集成材フリーカット |
「山桜の代用品」と聞くと、「じゃあ山桜の方が良い木なのね!」と思う方も居るかと思います。
実際に、その希少性の高さから山桜の方が「高級材」として扱われている場合もあると思います。
では、カバ桜が木材として劣っているのか?と聞かれると、そんなことはありません。
カバ桜はしっかりと硬く目が詰まっていて、製材した時の面もとても綺麗です。
塗料のりも良く、仕上がりは美しい艶があります。
美しく、加工性も良く、品質の割に手頃。それがカバ桜(バーチ)の魅力かもしれません。
美しい飴色で有名なブラックチェリーは、山桜と同じバラ科の植物です。
マルトクで取り扱っているのは北米産の材です。
↑加工途中のブラックチェリー。無塗装でも赤みがはっきり綺麗です。(※板によって差があります)
山桜と同じく、カスリやガムポケットが見えます。
木材はよく似た種類であっても産地やメーカーで名前が違ったり、
全然違う種類の木が似たような名前で売られていたりと紛らわしい扱いをされています。
実際に、同じ木でも産地によって大きく色味や品質が違ったりします。
↑こちらは両方カバ(バーチ)のフローリングです。産地の違いでだいぶ木材の表情が違います。
木は生き物なので、極端な話をすれば板の一枚一枚でも全然雰囲気が違ったりします。
知れば知るほど奥深く、面白いのが木材の世界です!このブログが皆様の木材選びの助けになれば嬉しく思います^^
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