2012年6月26日
電動丸ノコ、ジグソーなど木材を切断する道具は色々ありますが、
最もポピュラーなものと言えば、やはり「ノコギリ」ではないでしょうか。
「ノコギリ」は、刃の付いた一枚の金属に柄を付けただけという非常にシンプルな構造ですが、
実はとても良くできた道具です。
押したり引いたりして木材を切断するイメージのある「ノコギリ」ですが、
日本のものは、引く動作のときに木材が切断できるように刃がついています。
逆にアメリカでは、押す動作のときに木材を切断するように刃がついています。
一見どの国の「ノコギリ」も同じもののように見えますが、
それぞれの国で使用する木材の特性に応じて刃の構造が違うというのが面白いですね。
両刃ノコギリについている両サイドの刃は「縦挽き用」と「横挽き用」で使用方法が違います。
「縦挽き用」は、木目の方向に沿って切断するための刃で、刃の目が大きくなっています。
「横挽き用」は、木目に対して直角や斜めに切断するための刃で、刃の目は細かくなっています。
「縦挽き用」と「横挽き用」を誤って使用すると、木材は思うように切れないばかりか、
刃を痛めてしまいますので注意が必要です。
「ノコギリ」は、使用した時は必ず錆止め用に油を薄く塗布することと、
定期的に「目立て(刃を鋭くすること)」が必要です。
「目立て」はなかなか技術を要する作業になりますので、
最近では、替刃式の「片刃ノコギリ」などが売られています。
これだと「目立て」の必要はなく、切れなくなったら刃を交換するだけです。
日曜大工などにはこのタイプのものがお手軽でおススメです。