世界三大銘木をご存知でしょうか?マルトクをご利用いただいているお客様であれば、聞いたことがある方も多いかと思います。世界三大銘木とは世界に良材として広く名を知られている木材で、多くの場合は
ウォールナット・
チーク・
マホガニーの3つの木材のことを指します。
ひとことに「銘木」と言われていますが、いったいどんな木材なのか?少し掘り下げてみたいと思います。
ウォールナット
マルトクの取扱樹種の中でも常にトップ3を争うウォールナット材。マルトクショップでは北米産の木材を主に取り扱っています。その特徴はなんといっても深い色味です。加工性も良く、しっかりと磨いてオイルフィニッシュすれば、素晴らしいツヤと深みが出ます。
近年ではウォールナットの突板を使用した手頃な家具も頻繁に見かけますし、知名度が上がってきているように思います。材質としてのウォールナットは比重(=水と比べた時の木の重さ)が0.6前後と、広葉樹としては標準的な硬さです。
ウォールナット材は集成材も人気です!無垢材よりも、価格も多少ではありますがリーズナブルです。
集成材は「
白太有り」「
白太無し」の2種類ご用意しています。値段の差もあまりないので、白太無しがマルトク的にはおすすめです^^
チーク
アンティーク家具がお好きな方なら絶対にご存知であろうチーク材。チークは木材自身に油分があり、海水に対する耐腐食性に優れたことから20世紀初頭のヨーロッパで造船の材料として用いられました。また、色や木目が美しいことから家具にも多く使用され、ヨーロッパのアンティーク家具にはチーク材が多く用いられています。
↑チークは経年変化を楽しむ木材です。意外かもしれませんが、製材したてはこのようにさほど美しくありません。
空気に触れて、表面が酸化することで独特の美しい色合いに変化します。家具全般やフローリングに使用されます。
世界中で愛されてきたチーク材ですが、後述のマホガニーに続いてその資源は枯渇してきているのが現状であり、その供給量は不安定です。インドネシア等、一部の国では計画的な植林が進められています。
マホガニー
そして最後はマホガニー。もともと17-19世紀にヨーロッパで大流行したマホガニー材ですが、その際に主に使用されていたキューバン・マホガニーやホンジュラス・マホガニーは、現在はワシントン条約で保護されているため入手困難となっています。現在マホガニー材として流通しているのはそれらと同じくセンダン科で品質も良い、アフリカンマホガニーが大多数を占めます。(マルトクショップで扱っているのもアフリカンマホガニーです)
マホガニーの特徴は「リボン杢」と呼ばれる木目。他の木材には無い、はっきりと赤みのある材色も魅力です。
人気の高い三大銘木ですが、こうして比べてみるとその色も表情も全然違いますね。いずれも希少な木材ばかりです。
木は切ってしまうと次が育つまでに何十年とかかります。1枚1枚を無駄なく、かつ求めているお客様にお届けできればと思っています^^