2018年6月21日
節は個性。
よく、空の雲や、天井のシミを眺めていると色んな妄想が広がります。それと同じように、節や節のある板材を眺めていると、なかなか面白いです。そのあたりの事は、以前もブログに書きましたが、工場で節に出会う度に「いい顔してるな」とか「なんだ?」と気をそそる節たちに気持ちが引き寄せられます。
節、白太が入った無垢材のテーブル。世界に一つだけの材表面の風合い
節白太あり材には、こういった節が入ります。
昔、節のあるテーブルを使っていた頃の事ですが、引っ越しや模様替えの度に、テーブルの節の位置をどこに来るように配置するか悩んだものでした。
「節は長いお友達」って、どこかで聞いたことのあるようなセリフですが、節はとても個性的です。
先日、関西へ遊びに行った先のカフェで「激しい節」に出会い驚きました。マルトクでは、禁じ手のコバ面の「死節」です。こりゃないだろうと思いつつも、こういうワイルドさもアリなんだと再認識しました。マルトクではおそらく扱うことはないと思いますが。
「節・白太あり」材の節の種類やサイズの出荷基準が決まりました
そんな、節についていろいろと考えを巡らしていると、マルトクでは「節」の出荷基準が決められました。
樹木に節はつきものですが、節が入っていない(節の部分を避けて製材されている)無節材の人気が高いですが、コスト面や、個性が珍重されにわかに人気が上がっているようです。
節は埋めて出荷します。
穴や窪みのある節は、すべてパテ等で埋めて出荷します。
節のヒビや穴にはパテ埋めして出荷します。(上の穴あき、窪み節の写真とは連動していません)
節に関するブログを以前にアップしましたが、その後社内で「節」の扱い方について色々検討がされ、「節・白太あり」材の基準がこのほど、決まりました。
マルトクショップの無垢材は、節の無い材と、節や白太(しらた)がある材を取り扱っています。
パテ埋めが不要な方は購入時に「節埋め不要」と明記しておいて下さい。
マルトクショップの無垢材の種類の中に「無節」や「節・白太あり」
マルトク・スタッフブログ(過去記事「無くて七節。」)
https://shop.woodworks-marutoku.com/staffblog/2017/11/post-48.html
マルトクショップ「無垢材の節について」
https://shop.woodworks-marutoku.com/shared/data/pop/pop_hushi.html
2018年5月 4日
白太(しらた)って何?
白肌、辺材、白材などと呼ばれている部分の事です。樹木の表皮に近い部分ですから、まだ若い層です。真に近い部分が、白に対して「赤」ということで赤味と呼ばれています。
左右の表皮に近い部分が「白太」
特に赤味が濃厚な杉などは、白太と赤味の両方が混ざった材の事を「源平材」と呼ばれています。源氏の白、平家の赤というらしいですが、こんなところにも源平の世界観があることに驚きます。
節白太あり材の「白太」について
マルトクショップの「節」の出荷基準が、このほど定められました。
これまで、節有り材の死節(節が干からびたりヒビが入ったもの)等の出荷時のパテ埋めがケースバイケースで処理されていましたが、このほど「節白太あり」の材は、すべてパテ等で埋めて出荷することになりました。(ご自身で処理される方や、パテ埋めが不要の方は、節白太あり材の購入時に「パテ埋め不要」とご記載ください。)
節白太あり材のテーブル天板(加工途中撮影)
きらりとアクセントのような「節」や「白太」のある材で個性をお楽しみください。
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マルトク・スタッフブログ(過去記事「無くて七節。」)
https://shop.woodworks-marutoku.com/staffblog/2017/11/post-48.html
マルトクショップ「無垢材の節について」
https://shop.woodworks-marutoku.com/shared/data/pop/pop_hushi.html
パテ埋めが不要な方は購入時に「節埋め不要」と明記しておいて下さい。
2018年4月24日
木の基礎知識をわかりやすく紹介する「もくもく通信」1周年を迎えました。
もくもく通信は、日ごろお客様と直に対応している一人のスタッフの発案から誕生しました。
お客様の問い合わせの中で、ホームページだけでは分かりづらいこと、誤解を生みやすいこと、解釈が難しいことなど、そういった問題を解決できないかという思いが募り「マガジン構想」が生まれました。
そして、昨年これまでお問い合わせの多かったものの順に、企画を立てて更新して来ました。
もくもく通信の創刊号「ムクとシュウセイ」の社内用の印刷版。
PDF(web版)をダウンロードしてプリントアウトできますのでご活用ください。
そんな思いが通じたのか、お客様からの注文に少しづつ変化が生じてきました。それまで、あまり多くなかった加工のご注文が増えたり、事前にもくもく通信を読まれてから細かな加工の注文を頂くお客様も少しずつ増えてきました。
なにより、お問い合わせのお客様に、電話口だけでは説明しきれない事など「もくもく通信をご覧ください」とご案内したりできるようになり、僅かずつ木材の知識が浸透しつつあるように感じています。
木材の注文は、プロなら容易に注文できますが、初めての方や、DIY愛好家にの皆様にも木の基礎を知っていただいて、豊かなウッディライフを広めようと思い、昨年スタートしました。
もくもく通信編集デスク兼受付で励む編集部員
先輩たちに聞きながら、木に触れながら、実験などしながらの一年でした。
編集を通して、木の持つ深い魅力は何だろうと日々その思いは募ります。
今後のテーマは、「節について」や「面取りや穴あけなどの加工について」「DIY入門」などを予定しています。
皆様に喜んでいただけるマガジンづくりを目指してゆきますので、ご意見、アイデアなど頂ければさらに励みます。
現在、もくもく通信は、各テーマ完結ごとにPDF化してダウンロードができます。ぜひご利用ください。
【もくもく通信】マルトクショップ
https://shop.woodworks-marutoku.com/mokumoku_index/