2011年9月7日
前回までにお話しした「電動ドリルドライバー」と「インパクトドライバー」の使用感を簡単なグラフで表してみました。
ネジの締め付け作業を想定して、仮にグラフの青いラインのところでネジが固くなってきたとします。
「電動ドリルドライバー」の場合、このラインが指定トルクとなり、クラッチが外れることでビットが空回りします。つまり、これ以上の力では締め付けることができなくなりますから、最後の締め込みはドライバーを使って人力で行います。
一方「インパクトドライバー」は、初動作こそ「電動ドリルドライバー」と同じですが、このラインが打撃開始の合図となり、ビットの回転と同方向の力を断続的に加えることになります。これにより、「電動ドリルドライバー」では実現できないネジの強固な締め付けが可能となります。
ここでひとつ、固く締まってびくともしないネジを「電動ドリルドライバー」で取り外す裏ワザを紹介します。
ドライバーの先端をネジ頭の溝にかっちりと入れずに、少しズラしてセットします。そして、一気に緩める方向に回転させることで疑似「インパクトドライバー」のような打撃を与えることができ、アッという間にネジが取り外せます。イザという時に覚えていて損はないですね。