2011年10月5日
今回は、木に関する豆知識です。
様々な用途が挙げられる木は、野球のバットにも使われています。
年野球や高校野球では、金属製のバットが使われていますが、プロ野球などでは木製バットが使用されています。
そのため、ピッチャーの投げる剛速球にバットがへし折られる光景を試合などでよく見かけます。
通常バットが折れた場合、ボテボテのゴロになりがちですが、2001年に福岡ダイエーホークスの松中信彦選手は、当時西武ライオンズに所属していた松坂大輔投手のストレートにバットをへし折られながらもホームランにしてしまうという離れ業を見せました。
そんな木製バットの消費量は、年間で約20万本!!にもなるそうです。
ハードメイプルやホワイト・アッシュなど色々な木材が使われていて、中でも北海道のアオダモは良質の木製バット材として知られています。
しかし、アオダモがバットの材料として育つには60~70年もかかる上に、計画的な伐採がなされなかった事から資材の確保が困難となっているのが現状です。
木製バットの生産が森林破壊につながっていると考えられ、環境保護の観点からもアオダモは計画的な育成が課題となっています。
最近では、折れたバットなどのリサイクルとして、箸、靴べら、印鑑などの商品が作られ、その売り上げがアオダモ資源の育成に使われているそうです。