2011年9月29日
住まいの機密性が高まり、エアコンの普及で冬場でも室内温度が高くなる等、現在の住宅は家ダニが発生しやすくなっています。
ダニはぜんそくやアレルギーを引き起こす原因の一つであり、ダニが増加してその症状があらわれる前に対策を考えなければなりません。
とくにカーペットはダニの餌となる食べ物のカスなどがたまりやすく、掃除もしにくいのでダニの巣となってしまうおそれがあります。
その点、木の床ならホコリやゴミを見つけやすく、取り除くこともカンタン。
防ダニを考える上でも、木は理想の床材といえます。
カーペットを木の床にした場合のダニの数の減少

2011年9月14日
自然さ、快適さ。
木と人肌は、良い相性。
無機質な素材である金属や人工的に合成されたプラスチックなどに比べて、自然素材である木材にやすらぎを感じる人は多いでしょう。
しかし残念ながら、今までその理由を科学的に解明する実験データは少なかったといえます。そんな中で平成8年~9年にかけて、静岡工業技術センターが興味深い実験を行いました。
木材を見たり触ったりすることで、人体がどんな反応を示すのかを多角的に調査したのです。
まず、いろんな材料に触った時の印象を官能評価により測定。男子大学生15名にナラ、スギ、ヒノキなどの木材や、アクリル、ガラス、アルミニウムなどの人工素材を手の平で60秒間触ってもらいました。
まず、材料の快適感ですが、暖めた材料が快適と感じられた中で、ナラ、スギ、ヒノキなど、木材だけは暖めなくても快適であると感じられました。
また、材料の自然感でも、木材は自然な、他の材料は人工的な印象を与えることがわかりました。
さらにガラスやアルミニウムは暖めても人工的でしたが、木材はたとえ冷やしても自然感が消えませんでした。
私たちが天然木材の床の上を素材で歩くと、気持ち良いのは、肌触りで自然感や快適感を感じ、心身がリラックスするためだったのですね。

2011年8月27日
木は熱伝導率が低いため、長時間、体がふれていても体温が奪われにくく、冷たさを感じません。
素足で木にふれているとぬくもりを覚え、気持ちよさを感じるのは、木が断熱性をそなえているため。
また、転んだ時のショックを受けとめる衝撃吸収性や、歩行しやすい適度の弾性があり、私たちが生活する上で理想の床材となってくれます。

2011年8月 5日
白然育ちの木は、すがすがしいマイナスイオンの発生源。
その香りには鎮静作用があり、まるで森林浴をしたかのように、気持ちをリラックスさせてくれます。
また、木目の白然なゆらぎは人の心を落ち着かせ、あたたかみのある木肌にふれると血圧が低下することも認められています。


2011年7月20日
家具材として圧倒的な人気を誇るブラックウォールナット。チョコレート色の濃淡に複雑なグラデーションが最大の魅力です。言葉が不要なほどに貼り上がりには風格と高級感が漂います。

クルミ科で決して硬くはないが、サラリとした質感は手からも品の良さが伝わってきます。心材部と辺材部では結構な色の差はあるものの、全体的に眺めると落ち着くから不思議です。
この材ほど植物性油との相性のいいものはありません。塗料が浸透することによって、時間の経過に合わせ茶、こげ茶、黒とそれぞれの色合いが深みを帯びて美しさに磨きをかけています。
チーク、マホガニーと並んで世界三大銘木とも称されていて、年代を問わず幅広い層からの支持を集めています。
原産地の北米ではその感触と美しさから、西部の開拓時代の昔から銃床に使われていました。
その美しさを欲するあまり、鉄を打ち込むと色が濃く美しさが増すという迷信から、釘や銃が打ち込まれていることもあり、製材時に刃物を傷めることもあるが、そのエピソードもこの木にふさわしいものです。
時に大きな節も取り込みますが、一般的にはデメリットと思われる癖も「唯一の個性」に生まれ変わります。