2026年8月31日
無垢材を選ぶとき、樹種選びで迷った経験はありませんか?特に「針葉樹・広葉樹の違い」に関してはお客様からも多くご質問をいただくトピックスです。
広葉樹と針葉樹の大きな違いは、「硬さ・重さ」「質感」「成長の早さ(価格)」にあります。一般的に、広葉樹は硬く耐久性に優れており、針葉樹は柔らかく温かみのある肌触りが特徴です。
この記事では、広葉樹と針葉樹の違いや用途別のおすすめ無垢材などを基本から解説し、代表的な人気無垢材の特徴やぴったりの用途をご紹介します。木材は大きなものなら一生ものと言えるお買い物。「見た目が好き」というも直観も大切にしながら、自分にぴったりの無垢材を選んでみてください。

目次
6.まとめ|広葉樹と針葉樹の違いを知って、自分に合う無垢材を選ぼう
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無垢材は、同じ木材でも樹種によって硬さ、色、木目、重さ、価格、経年変化などが大きく異なります。無垢材を知る上で、まずはじめに押さえておきたいポイントのひとつとして「広葉樹」と「針葉樹」の違いがあります。
一般的に、広葉樹は硬く耐久性に優れた樹種が多く、針葉樹は軽く柔らかく、温かみのある触り心地が魅力。木材は生き物ですので、「広葉樹だから必ず硬い」「針葉樹だから必ず柔らかい」と単純に決められる訳ではありませんが、大きな分類として広葉樹と針葉樹の違いをおさえておくと、無垢材を選ぶ際の助けになることは間違いありません。

広葉樹と針葉樹の基本的な違いは、ずばり「種族の違い」です。
| 針葉樹: 植物の進化の過程で初めて種子を持つようになった裸子植物
広葉樹: そこから果実や花を発達させ、多様に進化を遂げた被子植物 |
進化の順番だけで言えば針葉樹は広葉樹よりも少しばかり原始的な生物と言えます。

針葉樹は、名前の通り針のように細長い葉を持つのが特徴です。日本で生産される国産材の約9割はスギ・ヒノキに代表される針葉樹です。
針葉樹は成長が早く、軽くて柔らかい樹種が多いのが特徴で、英語では針葉樹のことを「softwood」と訳すことも。ヒノキの芯材など、物によってはちょっとした広葉樹よりもしっかりしたものもありますが、基本的にはソフトな木材が多いグループになります。
成長が早く、上に向かって真っすぐ伸びる針葉樹は歪みのない長い木材が取りやすいのが大きな特徴。木造建築の多い日本において昔から家屋の柱や構造材として使われてきました。また広葉樹よりも多くの空気を内包するため肌触りが温かく、そこを好んで床や天板などの内装に取り入れる方も。ヒノキなどに代表される独特のリラックス効果のある香りも人気です。

世界的人気樹種、オークはどんぐりの木です
一方、広葉樹は平たく幅の広い葉を持つものが多く、ナラ(オーク)、ウォールナット、ブラックチェリー、メープルなどいわずもがなの人気樹種が目白押しです。
生物としての広葉樹は進化の過程で多様性を選んだグループ。全世界で5~600種類しかない針葉樹に対して、広葉樹は訳5~6万ほどの種類があると言われています。その特徴は多種多様で、針葉樹のように軽い木材もありますが、基本的にはゆっくりと時間をかけて硬く頑丈に成長するグループです。針葉樹と対比して、英語で広葉樹はhardwoodと訳されます。

広葉樹には針葉樹にはない「硬さ」「色」「木目」「質感」などの特徴があるので、種類が豊富だからこそ、様々な個性のなかから用途に合わせて選ぶ楽しみがあります。針葉樹に無いような硬い木材は、傷がつきにくく頑丈なので置き家具や床などの内装建材に最適です。
種類が豊富で美しい広葉樹ですが、前述のように固く密度の詰まった広葉樹は成長に時間がかかります。日本国内では調達できない種類の木材も多いため、平均的に価格帯が高価になりがちです。
| 項目 | 広葉樹 | 針葉樹 |
| 代表的な樹種 | オーク、ウォールナット、チェリー、メープルなど | 杉、ヒノキ、パインなど |
| 硬さ | 硬い樹種が多い | 柔らかい樹種が多い |
| 重さ | 重い傾向 | 軽い傾向 |
| 傷のつきやすさ | 硬いものなら付きにくい | 傷・へこみが付きやすい |
| 木目 | 個性的で表情豊か | 板目が美しい樹種が多い |
| 主な用途 | 家具、テーブル、床、カウンターなど | 建築材、床、家具、内装など |
| 価格 | 高価な樹種が多い | 比較的手頃な樹種が多い |
※上記は一般的な傾向です。価格や硬さは樹種、産地、グレード、サイズなどによって変わります。
木は生き物。たとえ同じ無垢材であっても、樹種や産地、生育環境によっても色や木目、風合いは大きく異なります。また無垢材を購入する際には、時間とともに色や質感が変化する「経年変化」のことも考えなければなりません。購入した瞬間が完成ではなく、使い続けることで少しずつ表情が変わっていきます。木材を購入する際には、
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1、用途 2、見た目(色・経年変化・木目) 3、硬さなどの材質 4、塗装を含むメンテナンス性 |
などを踏まえて木材を選ぶと、より後悔なく、長く愛用できる素材を手に入れることができるでしょう。
| 樹種 | 硬さ | 色・木目 | 参考価格(税込)
(25×600×1800mm) |
| ホワイトオーク | ★★★★★ | 明るい黄褐色・力強い木目 | 41,300円 |
| ウォールナット | ★★★★☆ | 濃いブラウン・落ち着いた木目 | 51,240円 |
| ブラックチェリー | ★★★★☆ | 赤みのある淡色→飴色 | 36,730円 |
| ハードメープル | ★★★★★ | 明るく透明感のある白木 | 33,520円 |
| 杉 | ★★☆☆☆ | 淡い赤〜黄褐色・木目が明瞭 | 17,830円 |
| ヒノキ | ★★〜★★★☆☆ | 淡い色・きめ細かな木目 | 27,590円 |
マルトクショップの人気木材を簡単に比較するとこのようになります。木材は材質というよりは産地や需要と供給が価格に大きくかかわる素材。一口に高価なものが優れている訳でもありません。数ある要素のなかから何を重視するかは人によっても大きく異なります。
全樹種での一覧をご覧になりたい場合は、「木材の性質および価格帯チャート」のページにてご確認いただけますのでぜひご覧ください。
特にインテリア要素が高く、家の見える場所に使う木材に関しては、材質なども考慮しつつ「見た目と価格のバランス」で木材を選ぶ方が一番多いです。木材は樹種によって色も木目も大きく異なります。ほぼ白っぽい樹種からウォールナットのような濃褐色まで、そのバリエーションはとても鮮やか。ネット上の画像だけでなく、ぜひ実際にサンプルで実物も確認して決めるのがおすすめです。
木材には樹種によってもそれぞれ適した用途が。最終的な判断は好みが一番ですが、代表的な用途別のおすすめ樹種をご紹介します。
天板用の木材は、特に個人のお客様からよくオーダーをいただきます。木材の使い道としてテーブル天板は傷や汚れがつきやすいので、適正としては「濃い色・硬い樹種」が正しいアンサーかもしれません。しかし、お部屋の大きなポイントになるテーブル天板は実用性以上に「好み」で選ぶ方がほとんどです。
テーブル人気No.1:タモ
木目の美しさから和洋問わず人気のタモ。いつでも安定的な人気樹種です。
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テーブル人気No.2:ウォールナット
高価格帯なウォールナットですが、お部屋の重要な家具であるテーブルにはとても人気。シックで雰囲気のあるお部屋づくりにおすすめです。
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テーブル人気No.3:ナラ・オーク
頑丈でダイナミックな木目が鮮やかなオークも天板にぴったりの樹種。人気のホワイトオーク、国産ならナラも人気です。
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最近のクッションフロアも進化していてとても素敵ですが、木の床にはほかの素材には無い美しさや触り心地などの魅力があります。床は部屋の中の専有面積が広い分、内装の雰囲気に合わせた選択が重要です。木材の特性としては、適度に硬さと弾性(しなり)がある木材が適しています。
床(フローリング)のおすすめ1:ナラ(オーク)

頑丈なオークのフローリングは傷がつきにくく、耐久性抜群。ミディアムブラウンで温かみのある色はどんなインテリアにも優しく調和を取ってくれます。
床(フローリング)のおすすめ2:アカシア

アカシアは成長が早く、CO2をよく消費するという特性から、地球温暖化対策としても注目されているエコな木材。比較的濃い色と真っ白な白太のコントラストも個性的です。
床(フローリング)のおすすめ3:杉

杉は柔らかい木材なので傷がつきやすく、床材としては王道の素材ではないかもしれません。しかし空気を含んだ木肌はハードウッドよりも柔らかく暖か。クッション性があるので足への衝撃も少なく、人の体に優しい素材です。和風建築を中心に根強い人気があります。
棚はどんな家にも欠かせない家具。飾り棚やキャビネットにはインテリア性の高い木目の美しい樹種、見えない場所の収納にはコストパフォーマンスの良い集成材が人気です。
強度のあるナラは頑丈ですがその分重さがあるので、大型の棚よりも美しい木目を楽しめる飾り棚や扉つきのキャビネットに人気です。
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木目の美しいタモ。棚に使う場合はマルトクショップでは集成材が人気ですが、無垢材の場合はその美しさを活かして扉付き収納に使われることが多いです。
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高級木材ウォールナットは、飾り棚など人目に触れる場所に使われることがほとんど。部屋全体の色味を合わせて、シックに合わせる方が多いです。
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無垢材を選ぶときには、樹種だけでなく「どのような塗装をするか」も重要です。どのような塗装を選ぶかによって、その後のメンテナンスや美しさが大きく変わります。
木材塗装には大きく分けてオイルやワックスなどを木材表面に浸透させる自然塗装と、樹脂の被膜で完全に表面を覆って汚れに強い造膜タイプの塗装があり、ライフスタイルや使用場所によって使い分けるのが一般的です。マルトクショップでは現在、オイルを使った自然塗装とウレタン塗装をご注文いただけます。
| ウレタン塗装 | 自然塗装 | |
| 塗装法 | ウレタン樹脂でコーティング | 木にオイルを塗り込む |
| 撥水性 | 水を弾くので汚れに強い | 濡れたまま放置すると染みに |
| 耐久性 | 水拭きのみで綺麗になる | 時々塗り直しが必要 |
| 表面 | コーティングされてツルツル | 木そのものの風合い |
| メンテナンス | 補修は専門家に委ねる | DIYで再塗装可能 |
自然塗料塗装がおすすめなのは: 木の質感を楽しみたい方、簡単なメンテナンスが継続できる方
自然塗料塗装は木そのものの質感を感じやすく、使い込むことで風合いが増していきます。一方で、水分が付いた場合は早めに拭き取るなど、日常的に多少気を遣う必要があることと、年に1~数回程度、塗料を塗りなおす必要があります。日常のお手入れは必要ですが、メンテナンスが簡単な分、気になる傷や汚れが付いた場合は表面を研磨して再塗装すれば新品のように蘇る継続性があります。
ウレタン塗装がおすすめなのは:水回りで使いたい方、お手入れの手間を省きたい方
一方、ウレタン塗装は樹脂で表面をコーティングするため、汚れたり濡れたりしてもふき取るだけで汚れを落とせます。防水性があるので、水回りやキッチンなど汚れやすい場所に関してはウレタン塗装を選ぶ方が多いです。頑丈で普段のお手入れはほぼ不要ですが、反面傷や経年劣化で再塗装をしたくても素人ではまず難しいでしょう。
最後に、無垢材選びで迷ったときのポイントを3つ紹介します。

ホワイトオークのコの字型テーブル
「どの木が一番いい?」と考える前に、「何に使うのか」を決めましょう。
ダイニングテーブルなら耐久性、床なら足触り、家具ならデザイン性など、重視すべきポイントは用途によって変わります。かといってどんなに条件に合った素材だとしても、最終的には見た目も気に入らなければ良いお買い物にはなりません。
気になる樹種は施工事例なども探して、しっかりとシュミレーションしてみるのが大切です。

日の入る部屋で一年以上使用したウォールナットの天板と、製材したその日の端材
無垢材の大きな特徴である、経年変化。
特にブラックチェリーは経年変化が激しい木材として有名ですが、製材したばかりと時間がたったあとではまるで違う木材のような色に変化します。このように樹種によっては経年変化を経て最初とは大きく印象が変わってしまう樹種もあるので、「今の部屋に合うか」だけでなく、「数年後にどんな色になっているか」もイメージしてみましょう。
大なり小なり無垢材にとって経年変化は当たり前のように起こる現象。「木材を育てる」感覚で、変化も楽しむのがおすすめです。

写真だけでは、木の質感や手触り、実際の色味までは分かりにくいもの。特に木材は産地によってまったく色が違ったり、同じ名前で流通していても生物学的には近縁の別の種類の木だったりということのあり得る素材です。知っていると思っている樹種でも、買う場所や時期が違えばイメージの違う木材が届くこともあるかもしれません。
気になる樹種が複数ある場合は、ぜひサンプル請求をしてみてください。実際に取り寄せたサンプルを並べて、床や壁、家具との相性を確認してみるのが一番イメージが湧きやすくておすすめです。マルトクショップのサンプルは塗装を行うこともできますので、一緒に最終的な仕上がりの確認をすることができます。

無垢材と言ってもその種類は非常に多く、広葉樹と針葉樹にはそれぞれ異なる魅力があります。木材にはそれぞれの材質や特徴を活かせる、適した用途があるのです。高価な木材が、あなたの目的に叶うかというと必ずしもそうではありません。
テーブル、床、デスク、棚、家具など、使う場所をイメージしながら、見た目や質感、価格を比較してみてください。そして無垢材ならではの木目や手触りは、写真だけでは伝わりきらない魅力があるもの。迷ったときは実物のサンプルを見て、触れてみることをおすすめします。
納得のいく「お気に入りの樹種」を見つけて、お手入れしながら経年変化を楽しむ「無垢材のある暮らし」を楽しんでみてはいかがでしょうか。