2026年2月2日

DIYは「する人」「しない人」がはっきり分かれる趣味かもしれません。製作にかかる手間以前に、工具を揃える必要があるのもハードルの一つではあるのですが、インパクトドライバーを一台手に入れてしまえば多くのものを作ることが出来ます。今回はインパクトドライバーと金物、天板だけで作れる初心者向けのローテーブルDIYをご紹介します。
目次
– まずは設計をする
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マルトクショップには日々、お客様から作品写真をご投稿頂いています。新築、リフォーム向けの木材も販売しているので販売した木は様々な場所に使われていますが、こと「DIY」に関して、投稿数の圧倒的一位を誇るのはテーブルです。
室内で過ごす際に、テーブルは無くてはならない存在。絶対に使うし、毎日目に入る、直接触れる物だからこそ自分のこだわりを詰め込んでDIYしたい!という方が多い家具です。
毎日家族の集まる食卓として使われるダイニングテーブル。使わない日が無い、一番出番の多いテーブルだからこそ「本物の木で」とこだわりを持ってDIYされる方がたくさんいらっしゃいます。家族分のお料理を載せることが出来る大きな天板を乗せた、インテリアの中心になる家具だからこそ、ぜひ好みの樹種で仕上げるのがおすすめです。
コロナ渦にワークスタイルとしてすっかり定着した在宅勤務。その広がりに伴い、この5年ほど急に投稿いただく件数が増えたのがワークデスクです。最近ではパーツで販売されている電動昇降脚に、フリーカットの天板を組み合わせて作る昇降デスクの件数がどんどん伸びています。在宅勤務を中心にされている方であれば、起きている時間の大半を過ごすことになるワークデスク。環境を整えることでより快適に、仕事をこなすパフォーマンスも向上すること間違いなしです。
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もくもく通信のDIYシリーズではこれまでダイニングテーブル、電動昇降デスクの二つのテーブルDIYをご紹介しました。今回の更新のDIYテーマで続くのは、「ローテーブル」です。このDIYに取り組む我が家には、現在幼児が二人居ます。
実は子供が産まれるまで、我が家にはちゃんとしたローテーブルがありませんでした。大人だけであれば、ローテーブルって案外無くても暮らせるものです。実際にマルトクショップにお寄せいただく投稿の中でも、ローテーブルやソファテーブルの投稿はもちろんあるものの、全体の中で目立って多いDIYテーマではありません。
ただ、乳幼児が家庭の新メンバーとして加わると、ちょっと話が変わってくるのです。大人用のダイニングテーブルを子供が使うためには、大人が椅子に登らせてあげたり、落ちないように見守ったり、そんな細やかな気遣いが必要。それが複数人になってくると、「あ、ちょっと待って…。」という台詞がついつい口を突いて出て来てしまいます。
子供自身が何かしたい時に自力で使える、大人も子供もくつろいだ状態で使えるテーブルがあればいいなと考えるようになりました。
DIYをする時には、必ず最初に計画を立てて採寸をします。今回はシンプルに部屋に置くだけ(置き家具)のテーブルなので、サイズについて考えます。今回のDIYでは、加工違いや返品などの理由で一旦マルトクショップの倉庫内で眠っている天板から選んでリユースすることになったので、まずは大体の条件を決めて天板を選ぶことにします。

ローテーブルを設置する予定の部屋は約14畳。部屋の大きさによっても使いやすい天板の大きさは変わってくるので、動線の妨げにならないかなどを考えてサイズを決めます。テーブルのサイズ選びについては、過去にも記事にしているのでご参照頂ければと思います。
子供部屋でメインに使う予定だったので、今回は角が気にならない円形の天板でテーブルを作ってみることにしました。部屋を圧迫したくなかったのでサイズは1000mm前後を目指すことにしました。丸テーブルの1000mmは大人4人までなら使えるサイズ感。子供が大きくなって自立したら、脚を付け替えてカフェテーブルのように使ってもかわいいなと妄想しながら、リユースを考えて小さすぎないものを作ることにしました。
ローテーブルで意外と悩むのが高さです。AIに聞いてみた所、一般的には床座りで約30~38cm、座椅子と使うなら35~40cmが目安との回答が。実際に現在別の部屋で使っているこたつが大体38cmの高さで、子供が細かい作業をするような時は豆イスを使うことで問題無く過ごせているので、10年後も家族全員が不便なく使えるよう35〜40cm程度の高さを目指すことにしました。
今回のDIYのテーマは「簡単に」なので、脚は既成の脚を購入しました。本当は木の脚が良くて最後まで悩んだのがこちらの素敵な木製脚でしたが、高さが今回の用途には合わず断念。
シンプルが一番飽きないよね、と言うことでこれ以上ないほどシンプルなこちらの脚にしました。DIY界隈ではとても有名な大企業、株式会社八幡ねじ の製品です。この手の脚は様々販売されていますが、デザインも価格も本当にシンプルでお手頃、アジャスター付きで多少のガタつきもカバーしてくれるのもDIYユーズとして高ポイントです。
4本脚のテーブル脚はスッキリしたデザイン、埃などの汚れがたまりにくいと言うメリットがありますが、よほど小さな天板でなければ天板に反りどめ加工をした方が後々の変形が防げて安心です。反りどめ加工を省略したい場合には、反りどめの役割をしてくれるタイプの脚もおすすめです。
木材を主役にしたDIYで一番楽しいのは!そう!樹種選び!です。木目が前面に出る天板だからこそ、どのような部屋づくりをするかによって、選ぶ樹種は変わってきます。
大体のサイズ感を決めたら早速倉庫に天板を選びに行きました。我が家はDIY、既製品に限らず木目の家具はダークカラーの樹種を選んできました。床はナラなので合わせてナラの集成材があったら良いかもな、それか既存の家具と相性の良さそうな良い樹種があれば良いな・・・と思いながら選びに行くと、そこで予想外の天板に一目惚れしてしまいました。
なんと、ブラックチェリーです。サイズもちょうど1000mmと、求めていたサイズにぴったり。きめ細かい木肌がすべすべで、子供が使うには絶対良い!と即決してしまいました。初めて使う樹種なので、とってもワクワクです。
数ある樹種のなかでも、経年変化が特に著しいと言われているのがブラックチェリー。紫外線の入る部屋で使うとブラックチェリーはあっと言う間に元の色からは考えられないくらいの深い色に変化するので、しっかりと濃い色に育ってくれるのが楽しみです。
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本格志向の方には、一枚板はいかが?
ちなみにマルトクショップのショールームには、無垢の一枚板も販売しています。現在はご来場者様にしか販売していないのですが、インターネットでの販売も準備中です。 |

| ・天板(ブラックチェリー φ1000/厚さ30mm)
・アイアン脚×4(接続用ビス付属) ・仕上げ用塗料(今回は自然塗料を使用) ・ウエス(木屑を払う、塗装用) |
無塗装材の場合は、DIYの前に少なくとも加工面は塗装を済ませましょう。今回のDIYでは自然塗料を使用しました。ウエス(綿布)に塗料をつけて塗装する瞬間は、とても快感です。さっとひと塗りするだけで、綺麗な木目が浮き上がってきます。
自然塗料のメリットは、気になった時にすぐにメンテナンスできること。少しくらい汚れても、ワックスクリーナー等で拭き取って再塗装すれば木材は美しさを取り戻します。デメリットは水に弱いことなので、食卓など日常的に汚れるような用途の場合には少しくらいの汚れは味と受け入れるか、ウレタン塗装をオーダーするのがおすすめです。
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リユース天板なので既に穴が開いていますが今回は使いません
木材に加工用の印をつけることを”墨付け”と言います。大工さんが本物の墨を入れた小さな壷と糸で木材に線状の印をつけていたところから来ているようです。天板を裏返し、まずは脚の配置を決めます。
今回の天板は反りどめが入っているのですが、もしもマルトクショップ で天板をご注文いただく場合には、この脚の配置と反りどめの位置はよくよく考えた方が良いです。金物同士が干渉してしまうと泣く泣くデザインを変えることになってしまうので、天板より前に脚を入手して、配置を考えてから天板のオーダーをするのをおすすめします。
脚の配置を決めたら鉛筆で穴の位置を書き入れて行きます。ミニマムなデザインの金物だと、軽く鉛筆を当てただけで簡単にずれるので手で押さえるか、マスキングテープで仮押さえすることをおすすめします。ここがずれるとビスが入らず、でも数ミリのずれだから新しく穴を開け直すと元の穴と繋がって穴が大きくなってしまって・・・と、単純作業な割には修正が面倒になるので要注意です。

全ての印つけが済んだら、天板に下穴を開けて行きます。こちらも印からずれないように正確に。自信がない場合は印つけと同様脚をマスキングテープで仮押さえして、そのまま穴を開けてしまうとずれは最小限になります。木屑が隙間に入ったりするのが気にならなければ、そのままビス留めの行程まで進んでしまえばミスは最小限に抑えられるでしょう。(その場合印つけの行程は飛ばしてしまっても良いかもしれません。)
下穴はビスの長さを考慮して開けます。あまり浅いとビスが途中で入らなくなったり、板の割れに繋がるので、ドリルビットのどの辺まで穴を開ければ良いのかはあらかじめ見てから作業しましょう。
今回は ” 簡単DIY ” をテーマに掲げているので省略しましたが、この時に下穴ではなく鬼目ナットを埋め込むことでノックダウン式(鉄脚をつけ外しできる、いわゆる組立式家具)にすることも出来ます。鬼目ナットの使い方に関しては過去にご紹介しているので、ご興味のある方はご参照ください。場所を指定していただければ、マルトクショップ でのオーダーも可能です。
下穴が開けられたら、ビスを打ち込んで行きます。この時に大切なポイントは、
「ビスは左右対称に、少しず締めること」です。
| 1、まずは1箇所を”半分だけ”打ち込む
2、そのビスからなるべく遠い、対になるような位置のビスを半分打ち込む 3、同じ要領でなるべく左右対称に、交互にビスを”全て半分”打ち込んで行く 4、全てのビスが半分入ったら、残りの半分を締める |
印つけ、下穴に少しだけずれがあったとしても、左右交互に打ち込んで行けば不思議なもので金物の ”遊びの部分” とバランスが取れてうまく収まります。これを片側だけ先に締めてしまうと、よほど精密に下穴を開けられていなければビスの入らない穴が出てしまうので、初心者さんにはお伝えしたいちょっとしたポイントです。
無事取り付け完了。今回は付属のビスが付いていたので、本当に楽々なDIYでした。
ひっくり返せばそこには一目惚れした天板が!色々な樹種を集めても、全て自然のものだからか自然と馴染んでくれました。私は普段WEBの担当で木材を実際に加工する機会はほとんどありませんが、撮影しながら正味一時間半でDIYを終えることが出来ました。見栄えも途中の片付けも何も気にしなければ、おそらく一時間もかからない簡単DIYです。
大人にはちょうど、子供達は椅子を使えばちょうどぴったりなサイズ感。午前中に撮影して、帰宅後にはあっという間にミニカーの駐車場となりました。今後は私の在宅仕事、子供の遊び、勉強と生活に欠かせない心強い相棒になっていただく予定です。
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DIYは手間のかかる趣味と思われがちですし、もちろん作るものによっては技術が必要にはなりますが、金物をうまく活用すれば拍子抜けするほど簡単に自分にぴったりなものを作ることが出来ます。一度インパクトドライバーを使いこなしてしまえば、妥協なく価格や素材、サイズ感などの条件をすべて満たす家具を探す方が労力がかかる、なんて言う人も。
もしも興味があるならば、ぜひ”DIYの沼”においでください。ぜひマルトクショップ が全力でサポートさせていただきます♪