2026年10月21日

在宅ワークが当たり前になり、「せっかくなら長く使える木のデスクがほしい」という声をよく聞くようになりました。マルトクショップの「木材を使った自慢の作品」にも、デスクの写真が毎週のように届いています。
一方で、木製デスクはサイズ・素材・樹種・脚など決めることが多く、「何から考えればいいのかわからない」という方も少なくありません。この記事では、お客様から投稿いただいたデスクの実例をもとに、木製デスクの選び方を材木屋の目線でご紹介します。

目次
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ウォールナットの昇降デスク(お客様作品)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(ウォールナット 無垢材 30×680×1700mm)
※「この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く」を押すと、作例と同じ樹種・寸法が入力された状態で注文ページが開きます。面取り・塗装・穴あけなどの加工は、注文ページでお好みに合わせて選んでください。価格は注文ページでご確認いただけます。
木のデスクの魅力は、手に触れたときのあたたかさと、使うほどに色や艶が変わっていく経年変化です。表面に傷が付いても、無垢材や集成材なら研磨して塗り直せば、また気持ちよく使えます。何十年と付き合える家具になるのが、木製デスクのいちばんの良さです。
ただし、買ってから気づきやすい落とし穴もあります。
・重さ:木の天板は想像以上に重く、搬入や組み立てに人手が必要なことがあります
・サイズ:部屋に置いてみたら大きすぎた、コンセントや窓と干渉した、という声は少なくありません
・反り:木は生きた素材なので、置く環境によっては反りが出ることがあります
また、木製デスクの手に入れ方は大きく3つあります。完成品を買う、天板をオーダーして脚を付ける、材料から自分で作る(DIY)です。どれを選ぶかは後半の「完成品・天板オーダー・DIY、どれを選ぶ?」で比較します。まずは、どの方法でも共通する選び方のポイントから見ていきましょう。

壁いっぱいのカウンターデスク(お客様作品/栗 無垢材 30×678×1750mm)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(【国産材】栗 無垢材 30×678×1750mm)
デスク選びで最初に決めたいのがサイズです。高さは脚や椅子で調整できますが、天板の幅と奥行きは後から変えられません。
では、実際にはどのくらいのサイズが選ばれているのでしょうか。マルトクショップにお送りいただいたデスク・机の作品のうち、天板の寸法がわかる686件を集計してみました。
天板の奥行き(N=686)
| 奥行き | 件数 |
|---|---|
| 449mm以下 | 49件 |
| 450〜549mm | 101件 |
| 550〜649mm | 195件 |
| 650〜749mm | 198件 |
| 750mm以上 | 143件 |
天板の幅(N=686)
| 幅 | 件数 |
|---|---|
| 999mm以下 | 70件 |
| 1000〜1199mm | 87件 |
| 1200〜1399mm | 125件 |
| 1400〜1599mm | 126件 |
| 1600〜1799mm | 111件 |
| 1800mm以上 | 167件 |
※2026年9月時点。マルトクショップ「木材を使った自慢の作品」に投稿されたデスク・机の作品から集計
奥行きは550〜749mmが全体の約6割で、中央値は640mmでした。幅は1200mm以上が約8割を占め、1800mm以上の大きなデスクも167件ありました。よく選ばれている組み合わせは、1400×700mm(21件)、1200×600mm(21件)、1600×800mm(16件)、1800×800mm(16件)、1000×600mm(16件)です。
パソコンを使うなら奥行き600mm以上、モニターを2台並べたり書類を広げたりするなら700mm以上がひとつの目安です。デスクの高さや、身長に合わせた決め方は「[内部リンク:パソコンデスクの高さと奥行きの目安(公開後にリンク)]」で詳しく解説しています。

くぼみにぴったり収めたカバ桜の昇降デスク(お客様作品/25×600×1000mm)
サイズをミリ単位で決められるのは、オーダーならではの利点です。既製品ではぴったりのサイズが見つからず、オーダーを選んだというお客様の声も多く届いています。
「奥行きが1mm単位の細かいサイズまで指定できたのでデッドスペースぴったりに収まりました!」
— 仕事スペースを作成(お客様作品)
「70cm程の奥行き(作業スペース)が欲しかったので、C面加工も含めて75cmでオーダーしました。」
— アカシア集成材の昇降デスク(お客様作品)
サイズを決めるときは、部屋の寸法だけでなく、窓の位置、コンセント、エアコン、ドアの開閉範囲もあわせて測っておくと安心です。

アカシア集成材の昇降デスク(お客様作品)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(アカシア(節・白太有り) 集成材 25×700×1700mm)
「木製デスク」と一口に言っても、天板の作り方はいくつかあります。見た目が似ていても、重さ・価格・直しやすさが大きく違うので、まずは違いを押さえておきましょう。
| 素材 | つくり | 見た目・手触り | 重さ | 価格 | 傷の直しやすさ |
|---|---|---|---|---|---|
| 無垢材 | 木から切り出した板(幅が広いものは板を横につないだ「幅はぎ材」) | 一枚ごとに違う木目。本物の木の質感 | 重い | 高め | 研磨して塗り直せる |
| 集成材 | 30mm幅ほどの小さな木のピースを接着したもの | モザイク状の木目。手触りは本物の木 | 重い | 比較的手頃 | 研磨して塗り直せる |
| 突板(つきいた) | 薄くスライスした木を合板などの表面に貼ったもの | 表面は本物の木目 | 比較的軽い | 手頃 | 表面が薄く、深い傷は削れない |
| 化粧合板など | 合板やパーティクルボードの表面に、木目を印刷したシートなどを貼ったもの | 木目調 | 軽い | 安い | 難しい |
集成材は突板や合板と混同されがちですが、厚さの方向まで無垢材のピースでできているので、質感や硬さは無垢材と変わりません。決定的に違うのは木目で、流れるような一枚の木目を楽しみたいなら無垢材、価格を抑えたい・大きなサイズがほしいなら集成材が向いています。
実際に、マルトクショップのお客様のデスクでは、686件中430件(約6割)が集成材、220件が無垢材でした。大きな天板でも作りやすく、価格も手頃なことが理由だと考えています。
ちなみに「集成材のほうが反りにくいですか?」というご質問をよくいただきますが、マルトクショップでは「集成材でも反るときは反る」とお伝えしています。集成材も結局は無垢材の集まりなので、置く環境が悪ければ無垢材と同じように変形します。反りについては「よくある失敗と対策」でもご紹介します。
素材が決まったら、次は樹種です。色や木目はもちろん、硬さ(傷の付きにくさ)や重さ、価格も樹種によって変わります。2023年以降に投稿いただいたデスクの作品253件では、次の樹種が多く選ばれていました。
| 順位 | 樹種 | 件数 |
|---|---|---|
| 第1位 | ウォールナット | 58件 |
| 第2位 | ゴム | 47件 |
| 第3位 | タモ | 35件 |
| 第4位 | アカシア | 34件 |
| 第5位 | ナラ | 12件 |
※2023年1月〜2026年9月に投稿されたデスク・机の作品(N=253)

4年間使用したウォールナットのデスク(お客様作品)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(ウォールナット 集成材 36×640×1100mm)
チョコレートのような深い茶色で、落ち着いた高級感のあるデスクになります。世界三大銘木のひとつに数えられる木で、価格は高めですが、デスクでは不動の人気です。使い始めは濃い色で、年月とともに少しずつ明るく柔らかい色に変わっていきます。
ウォールナットがおすすめな方・落ち着いた、高級感のある書斎にしたい ・モニターやキーボードなど黒い機器をすっきり見せたい ・色の変化も含めて長く楽しみたい
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ゴムは明るく優しい色合いで、しっかりとした硬さがありながら価格はとても手頃な樹種です。タモははっきりとした美しい木目が特徴で、和室にも洋室にもなじみます。どちらも集成材として人気があり、大きなデスクでも予算を抑えやすいのが魅力です。
「ウォールナットが第一候補でしたが、予算の関係でゴムの木集成材を選択。」
— PCデスク(お客様作品)
このお客様は、ワトコオイルのダークウォルナットで塗装して、好みの色合いに仕上げたそうです。
ゴム・タモがおすすめな方・幅の広い大きなデスクを、予算を抑えて作りたい ・明るくナチュラルな部屋に合わせたい ・塗装で色を変えて楽しみたい
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PC作業デスク(お客様作品/アカシア 集成材 30×750×2100mm)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(アカシア(節・白太有り) 集成材 30×750×2100mm)
濃い茶色から明るい色までが混ざり合う、にぎやかな表情が特徴です。白太(木の外側の白っぽい部分)がアクセントになり、インテリアの主役になります。
「木材の種類は迷いましたが、アカシアにして良かったです。」
— アカシアのデスク(お客様作品)
アカシアがおすすめな方・木目や色の変化を楽しみたい ・カフェ風やインダストリアルな部屋に合わせたい ・個性のあるデスクにしたい
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デスクとパームレスト(お客様作品/ブラックチェリー 無垢材 30×500×1450mm)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(ブラックチェリー 無垢材 30×500×1450mm)
ナラ(オーク)は力強い木目と硬さが特徴で、傷が付きにくく毎日使う家具に向いています。ブラックチェリーはやさしい赤みのある木で、年月とともに美しい飴色に変わっていきます。
「決して大きなデスクではありませんが、現物が届いた瞬間、無垢材の持つ存在感、ブラックチェリーの色と艶に圧倒されました。」
— デスクとパームレスト(お客様作品)
ナラ・オーク、ブラックチェリーがおすすめな方・傷が付きにくい、硬い天板がいい(ナラ・オーク) ・色の変化を育てる楽しみがほしい(ブラックチェリー) ・一枚の木目が流れる無垢材で作りたい
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樹種は写真と実物で印象が変わることがあります。天板サイズになると価格も大きくなるので、迷ったら木材サンプルで色や手触りを確かめるのがおすすめです。
→木材の性質および価格帯チャート(樹種ごとの硬さ・色・価格を一覧で比べられます)

PCデスク(お客様作品/レッドオーク 無垢材 33×800×1700mm)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(レッドオーク 無垢材 33×800×1700mm)
デスクの天板の厚みは、30mm(378件)と25mm(197件)で全体の8割以上を占めていました。厚いほど重厚感が出て、たわみにくくなります。
「厚さ3cmで重厚感も有り、使用感もC面加工で手の当たる箇所が痛くなく助かっています。」
— アカシア集成材の昇降デスク(お客様作品)
一方で、厚いほど重くなります。重さは「体積×比重」でおおよそ計算できます。たとえば1600×700mm・厚み30mmの天板なら、ウォールナットやタモ(比重0.5〜0.68程度)で約17〜23kg、ナラ(比重0.68〜0.8程度)で約23〜27kgです。
マルトクショップでは、木材1枚あたり30kgを超えると営業所止めでの受け取りになる場合があります。大きな天板を選ぶときは、厚みで重さを調整するのもひとつの方法です。
「奥行き800mm×幅2000mmにしたので、送料が高くなる重量30kgより軽くするには厚さ25mmにするしかありませんでしたが、問題無くつけられました。」
— アカシアのデスク(お客様作品)
モニターアームを付ける予定があれば、クランプ(天板を挟んで固定する金具)が対応している天板の厚みも、事前に確認しておきましょう。
天板が決まったら、次は脚です。見た目の印象だけでなく、安定感や組み立ての手間も変わります。
| 脚の種類 | 特徴 | こんな方に |
|---|---|---|
| 鉄脚 | 細くてもしっかり支えられる。すっきりした見た目 | シンプル・インダストリアルな部屋にしたい |
| 電動昇降脚 | ボタンひとつで高さを変えられる。立って作業もできる | 長時間座って作業する、家族で使う |
| 木の脚 | 天板と同じ木でそろえると統一感が出る | 全体を木の雰囲気でまとめたい |
| 収納で支える | 引き出しやキャビネットの上に天板を渡す | 収納も一緒に確保したい |

ホワイトオークのデスク(お客様作品/鉄脚)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(ホワイトオーク 無垢材 30×700×1200mm)

ナラの電動昇降デスク(お客様作品/電動昇降脚)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(【国産材】ナラ(節・白太あり) 無垢材 28×700×1450mm)
最近特に増えているのが、電動昇降脚(FLEXISPOTなど)に好きな木の天板を組み合わせるスタイルです。投稿いただいたデスクのうち179件が昇降デスクでした。
脚の取り付けで意外と手間取るのが、天板への穴あけです。マルトクショップでは、脚の取り付け位置に合わせた下穴や、鬼目ナット(天板に埋め込んでボルトで脚を固定するための金具)の加工も承っています。
「全てのネジ穴を鬼目ナット加工してもらえたため、到着後の組み立てがかなり楽になりました。」
— ウォルナットの書斎机(お客様作品)

ブラックチェリーのデスク(お客様作品)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(ブラックチェリー 無垢材 30×800×1600mm)
毎日手が触れるデスクは、塗装の種類でお手入れの手間が変わります。マルトクショップでは、次の2種類の塗装をご注文いただけます。
・自然塗料(オイル):木にしみこませて保護する塗料です。さらっとした木の手触りがそのまま残ります。年に一度ほどの塗り直しが必要ですが、そのぶん傷や汚れも自分で手入れできます
・ウレタン塗装:表面を膜でコーティングする塗装です。水や汚れに強く、普段の手入れはほとんど必要ありません
「クリア塗装をしていただいたので、面倒なメンテナンスも不要で使えています。」
— 4年間使用したウォールナットのデスク(お客様作品)
「アカシアにワトコオイルを塗りましたが、とても質感が良く大満足しています」
— PCデスクの再構築(お客様作品)
飲み物をよく置く、手入れはできるだけしたくない、という方はウレタン塗装。木の手触りを大事にしたい、自分で手入れしながら育てたい、という方は自然塗料がおすすめです。
お客様からいただいた声の中から、木製デスクでよくある「困った」と、その対策をまとめました。
「大変重く、設置には大人3人必要でしたが大変満足する作品が完成しました。」
— PCデスク(お客様作品)
対策:天板に脚を付けてからひっくり返す作業は、特に力が要ります。事前に重さを計算し、手伝ってくれる人を確保しておきましょう。玄関や階段、エレベーターを通れるかも確認が必要です。大きすぎる場合は、2枚に分けて注文し、ボルトジョイント(天板同士をつなぐ加工)で連結する方法もあります。
「反り止めを入れてもらう時点で表裏は決まってしまいますが、マルトクさんの見立ては確かでした。」
— ナラのデスク(お客様作品)
対策:天板の裏に反り止め(反りを抑えるための部材)を入れる加工をご注文いただけます。また、エアコンの風が直接当たる場所や、直射日光が当たる窓際は避けるのが理想です。塗装は表だけでなく裏面にも施すと、湿気の出入りのバランスがとれます。
「自分で鬼目ナットを取り付けるのが大変でしたがなんとかできました。」
— ウォールナットのローデスク(お客様作品)
対策:ナラやハードメープル、ウォールナットなど硬い木に脚をビス留めするときは、下穴が必須です。自信がない方は、下穴や鬼目ナットの加工を注文時に依頼しておくと、届いてすぐ組み立てられます。

ウォールナットのデスク(お客様作品)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(ウォールナット(節・白太あり) 無垢材 25×540×2400mm)
対策:パソコンやモニターの配線は、天板の奥に切り欠き(天板の端を切り取る加工)や配線用の穴を開けておくと、下にすっきり落とせます。天板の裏にケーブルトレーを付けるのも効果的です。
最後に、木製デスクの手に入れ方を比べてみましょう。
| 完成品を買う | 天板をオーダーして脚を付ける | 材料からDIY | |
|---|---|---|---|
| サイズの自由度 | 既製サイズから選ぶ | ミリ単位で指定できる | 自由 |
| 樹種・素材 | 商品による | 選べる | 選べる |
| 手間 | 少ない | 脚の取り付けのみ | 多い |
| 必要な道具 | ほぼ不要 | インパクトドライバー程度(加工を依頼すればさらに少なく) | 多い |
天板をオーダーする場合、2023年以降にお客様がデスク用に注文された天板の価格は、中央値で約36,000円でした(半数が約21,700〜57,400円の範囲。加工・塗装を含む。N=246)。サイズ・樹種・加工によって大きく変わるので、まずは実際のサイズで価格を確かめてみてください。
マルトクショップでは、無垢材・集成材をミリ単位でカットし、面取りや反り止め、鬼目ナット、塗装まで仕上げてお届けします。届いたら脚を付けるだけ、という状態にもできます。
→[内部リンク:天板と脚のセット注文ページ(公開後にリンク)]

木製デスクは、サイズ、素材、樹種、厚み、脚、塗装の順に決めていくと迷いにくくなります。特にサイズは後から変えられないので、部屋の寸法とあわせてしっかり考えておきましょう。
「どの樹種がいいか決めきれない」「このサイズで反りは大丈夫?」といった疑問があれば、お気軽にご相談ください。木材サンプルで実物の色や手触りを確かめてみるのもおすすめです。
毎日向き合うデスクだからこそ、お気に入りの一台で仕事や趣味の時間を楽しんでくださいね。