木の基礎知識 マルトクショップ「もくもく通信」

3  塗装の注文ポイント

2017年6月14日

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塗装の注文ポイント

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用途や目的に相応しい塗装

マルトクでお受けできる「塗装」は、「ウレタン塗装」と「自然塗料塗装」の2種です。ダイニングテーブルや汚れが発生する用途なら表面に塗装被膜を形成する「ウレタン塗装」がメンテナンスも容易で輪ジミや汚れの対策になりますし、台拭きも楽です。

自然塗料は、材の表面に被膜を形成しませんが水をこぼしてもすぐに拭きとれば問題はありません。自然塗料が材の中に染み込んでいるので木の風合いや肌触りはそのままです。天然木を五感で味わうなら自然塗料がお勧めです。

塗装は、下地処理も忘れずに発注して下さい。

塗装の仕上がりの善し悪しは、下地処理が大切です。指定サイズにカットしただけの材の角は鋭くなっており、角が鋭利だと塗料が馴染みません。角の鋭利な部分を処理することで使用時も安全で、塗装もきれいに仕上がります。マルトクショップでの塗装を注文する際には、忘れずに「面取り加工」項目のチェックを忘れずに選択してください。

 

面取り加工は、ご意向がなければ「糸面+磨き」を指定する

塗装下地処理の為に面取り加工は必須です。特に面取り加工の希望がなければ「糸面+磨き」を選択してください。ご希望の面取り加工があれば、何れかを選択すれば塗装が可能です。その他の面取加工は下記をご参考下さい。いずれの面取り加工で塗装はできます。

(マルトクショップ:面取加工参考形状について)

http://shop.woodworks-marutoku.com/shared/data/pop/POP3.html

マルトクショップ 面取り加工一覧

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面取加工参考形状(材の断面図)塗装にはいずれかの材の角加工が必要です。分からない場合は、面取加工の指示を「糸面+磨き」を選択してください。

 

 ウレタン塗装について(クリアー、カラー)

  • ウレタンクリアー塗装:文字通り透明のウレタン塗装です。ツヤ全消し仕上げです。塗装後の色は、水拭きした後のような少し濃い濡れ色となります。
  •  ウレタンカラー:ウレタン塗装の半透明カラー仕上げです。ご注文の際、色見本になる参考資料(URLでも可)が必要ですが繊細な指定通りには仕上がりません。

マルトクショップのウレタン塗装と自然塗料の比較

ウレタン塗装                              自然塗料塗装
塗装法 樹脂膜で木全体を吹付塗装

(材の水分量をほぼ一定に保持する)

木に塗料を手塗りで浸透させる

(木が呼吸するので、湿度変化する)

撥水性 水を弾く(輪ジミ出来にくい)

水拭きだけで汚れがとれやすい。

染みが出来る可能性がある。

(汚れたらすぐに拭きとる事が必要)

耐久性 劣化がゆるやか 経年で色が褪せる
光沢 光沢ナシ(ツヤ全消し) 自然な風合い
 メンテナンス 補修は専門家に委ねる 家庭でもできる
コスト 自然塗料と変わらない ウレタン塗装と変わらない
匂い ほぼ無臭 木の香りと、自然塗料の香りがする。

(経年変化する。)

使いやすさ 拭きとりが容易 汚れたらすぐに除去する
表面硬度 固い 木地のまま

マルトクショップでの「塗装」は、すべて両面塗装です。

両面塗装の記述がない場合でも、塗装はすべて表裏両面塗装を施します。「裏捨て塗り」を選択された場合も両面塗装とし、裏面のみ「捨て塗り」と称す工程の少ない塗装を行うもので、両面塗りよりも若干費用が安くなっております。

マルトクショップの塗装一覧

マルトクショップでは、下表の塗装を選択できます。

マルトクの塗装指定 内容
なし 一切塗装を施さない(料金は発生しない)
ウレタンクリアー両面(ツヤ全消し) ツヤ消しのウレタン塗料を表裏両面に塗装する
ウレタンクリアー裏捨て塗り

(ツヤ全消し)

ツヤ消しのウレタン塗料を表裏両面に塗装。裏面は省工程の塗装
自然塗料クリアー両面 自然塗料の透明色を表裏両面に塗装する(木地色が少し濃くなる)
自然塗料クリアー裏捨て塗り 自然塗料の透明色を表裏両面に塗装する(裏面は省工程の塗装、木地色が濃くなる)
自然塗料カラー

(ダークブラウン)両面

自然塗料のダークブラウン色を表裏両面に塗装する。(半透明色)
自然塗料カラー

(ダークブラウン)裏捨て塗り

自然塗料のダークブラウン色を表裏両面に塗装する。(半透明色)
自然塗料カラー

(ミディアムブラウン)両面

自然塗料のミディアムブラウン色を表裏両面に塗装し、裏面は軽度の塗装をする(半透明色)
自然塗料カラー

(ミディアムブラウン)裏捨て塗り

自然塗料のミディアムブラウン色を表裏両面に塗装し、裏面は軽度の塗装をする(半透明色

※塗装依頼時は、必ず面取が必須です。(最低でも面取加工の「糸面+磨き」を指定してください)

 

裏捨て塗り

「捨て塗り」は、材の湿度の均衡を保つ為に塗るもので、ソリの対策にもなっております。(反らない訳ではありません)表面の塗装を希望の場合は「両面」もしくは「裏捨て塗り」の何れかの選択となります。

塗装のご注文をいただきますと、自動的にコグチ、コバも塗装いたします。

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塗装は裏表両面、コグチ、コバも塗装することで材を守ります。

 

塗装の費用

マルトクショップでの塗装料金は、以下の通りです。(価格は変わる事があります)

・ウレタン塗装、自然塗料の塗装料は:塗装面積1㎡あたり5,000円です。

(裏捨て塗りの場合は、自然塗料、ウレタン塗装のいずれも若干安くなります。)

(例)無垢タモ材を例にテーブル天板を塗装すると以下のようになります。(2017年4月時点の参考価格)

     項目 内容 サイズ 料金
材料費 無垢タモ 厚さ30×幅800×長さ1,400㎜ 37,380
加工料 面取加工 ABCD面 それぞれ「糸面+磨き」 1,330
塗装料 自然塗料クリアー両面 (表面と裏面 、コグチ、コバの総表面積)×1㎡あたり5,000円 12,710
合計 51,420

樹種にふさわしい塗装を選ぶ

クリアータイプの塗装でも、材に塗料が染み込むことで樹表面は色が濃くなります。ちょうど水拭きしたようなイメージです。樹種によって塗装後の色の変化は様々です。特に色が付いた塗料を塗るとなおさらです。例えば、ウォールナットやブラックチェリーなどにダークブラウンの塗装を行うと、せっかくの材の雰囲気が封じ込められます。そういった変化を逆に使う方法もありますが、カラー塗装の場合は注意が必要です。

天然材の寿命はメンテナンス次第

塗装面の劣化は、ご家庭でもメンテナンスの出来る自然塗料を選択するのも懸命です。

天然木も長く使用していると表面が経年劣化します。日焼けや汚れ、傷など免れません。ウレタン塗装は比較的寿命が長いと言われていますが、一旦ダメージを受けると専門家でしか修復できませんが、自然塗料ならご家庭で容易に塗装することができます。ホームセンターやDIY用具のお店で販売されている自然塗料と布地があれば塗装できます。

天然木は、サンドペーパーで磨けば新たな材が露出し真新しくなります。無垢材や集成材は手入れさえすれば長年使用できる優れた材なのです。次回のもくもく通信で、メンテナンス法を紹介いたします。

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※ご覧のブログに使用しています画像は、ご覧のモニターにより色味が変わる場合がございます。あしからずご了承の程よろしくお願いいたします。

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【マルトク的「塗装学」】目次

1.木材の塗装の種類

2.自然塗料とウレタン塗料の違い

3.塗装の注文ポイント←Here!

4.塗装した木材の普段のお手入れ

5.自然塗料を塗った木材のお手入れ

6.ウレタン塗装した木材のお手入れ

 




マルトク店長からのご挨拶


中島弘樹

マルトクショップは、木材(無垢材・集成材・積層材)のフリーカット販売・床材(フローリング材)・ウッドデッキ材の通販専門店です。
無垢材・集成材をお好みの寸法にカット、木材のサンプルを送料無料でお届け、施主支給など、お客様のニーズにあわせたプランをご用意しています。