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モンキーポッド材とは モンキーポッド材の特徴とメリット・デメリットを解説

2025年12月29日

家具材として近年だんだんと名前が知られるようになってきた、「モンキーポッド」をご存知ですか?特に一枚板のテーブルをお探しの方であれば一度は見かけたことのある名前かもしれません。マーブル模様の美しい、モンキーポッドの魅力についてご紹介します。

 

モンキーポッド材とは モンキーポッド材の特徴とメリット・デメリットを解説

 

目次

 

1モンキーポッド材とは?どんな木から生産されているの?

 

2 モンキーポッド材の特徴は?使用するメリットは?

 – モンキーポッド材を使うメリット1 濃淡のある色彩

 – モンキーポッド材を使うメリット2 大きな一枚板が取れる

 – モンキーポッド材を使うメリット3 貴重な濃色の木材

 

3 モンキーポッド材を使う上でのデメリットは?

 – モンキーポッド材を使うデメリット1 虫がつきやすい場合も

 – モンキーポッド材を使うデメリット2 色や材質にムラがある

 

4 モンキーポッド材の価格は?高い?安い?

 

5 モンキーポッド材の写真をご紹介


終わりに:濃い色の木をお探しなら!モンキーポッドがおすすめです

 

 

 

 

 

 

 

1モンキーポッド材とは?どんな木から生産されているの?

天板として人気の木材、モンキーポッド材。比較的大きな板が取れやすいこと、貴重な濃色の木材であることなど、需要の高い様々な特徴を持っている木材になります。

モンキーポッド材はあまり他には無い、柔らかくグラデーションになった美しい色彩が最大の特徴の木材です。同じ濃色の木材でも、ウォールナット やブラックチェリーなどの木材とはまた違う個性的な木理(木材の表面に現れる木目や繊維の並び方、模様のこと)をしています。用途としては主に内装材ですが、特にテーブル天板として人気の木材です。

 

ハワイにあるモンキーポッドの大木

モンキーポッドは中南米原産の大木。元々はメキシコ、ペルー、ブラジルなどの植物ですが、今現在では世界中の亜熱帯、熱帯地域に移植されて帰化しています。高さに対して横に大きく張り出す樹形(大きく成長したもので高さ25m前後、横幅40m程度と言われています)で知られていて、大きな木陰を作ることから熱帯地方では人や動物がその根本に集まる憩いの場を提供する植物です。

CMでおなじみ、「この木なんの木、気になる木♪」の歌のモデルはハワイにあるモンキーポッドの木。シンボリックな木ではありますが、現地でモンキーポッドは侵略的外来種(現地の生態系に悪影響を与える外来植物)として扱われているそうです。ちょっと意外なプロフィールですが、南国の生命力に溢れる植物であることは間違いありません。

 

 

 

 

 

2 モンキーポッド材の特徴は?使用するメリットは?

 

モンキーポッド材を使うメリット1 濃淡のある色彩

濃い褐色は他に似た樹種がない

モンキーポッド材は色で分類するのであれば貴重な濃色の部類に入る木材。でも濃色の代表格、ウォールナットなどとはまた異なる色彩を持っています。トータル的に見れば淡いベージュ〜赤褐色〜黒までのいくつかの色がグラデーション状に混在し、モンキーポッド独特の模様を作り出しています。オークやタモのようなハッキリ!クッキリ!といった木目ではなく、ラインがはっきりしない、複数のインクを流して作ったような木目はモンキーポッドの特徴的な部分です。

ナラのくっきりした木目 モンキーポッドの木目

 

マーブル模様の木目の中に明るい色が多かったり、薄い色が多かったりと個体差が大きいので、「自分好みの一枚」を見つけることができるのもモンキーポッドならではの楽しみかもしれません。

 

 

 

モンキーポッド材を使うメリット2 大きな一枚板が取れる

出番を待つモンキーポッドの一枚板

 

モンキーポッドは植物として、大木に成長する木です。特に横方向への枝張りが高さよりも幅広くなるので、おのずとその枝を支える幹も太く、がっしりと成長します。

一般的に樹種によって幹の太さは大きく異なりますが、丸太をスライスした板から利用できない部位をカットした結果、利用可能な部位が幅100mm程度ということも一般的です。幅はぎの無垢材はこうした細長い板を、美観を損なわないように接ぎ合せて大きな板として使えるようにしています。

集成材と無垢材の特徴や使用用途

そんな木材業界の常識のなかで、幹の太い木は非常に利用価値が高いです。幹が太いと大きな一枚板を取ることが可能で、利用できる幅がそれなりにあれば一枚板の天板として利用できます。自然のままの形を活かした一枚板のテーブルは今も昔も人気が高いですが作れる樹種は限られていて、その中でもモンキーポッドは一枚板が取れやすい樹種。大きな一枚板の天板をお探しの方は、皆さん一度はモンキーポッドという名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

 

 

モンキーポッド材を使うメリット3 貴重な濃色の木材

美しいダークカラーのモンキーポッド

モンキーポッドは木材として利用される木の中でも総合的に見て”濃い色”の木材として分類されることが多いです。色の評価というのは非常に曖昧で、かつ植物は生き物。マルトクショップ の取り扱い木材の中で、経年変化抜きで始めからダークブラウンをしている木材はウォールナットウエンジ、そしてこのモンキーポッドが代表格です。

もちろん植物は生き物。特にモンキーポッドは明るい色と暗い色が混ざり合うような木目をしているため、その比率には個体差があります。が、モンキーポッドは総じてダークブラウン系の、かつ天板に使用できるしっかりとしたハードウッドです。

 

 

 

 

 

 

3 モンキーポッド材を使う上でのデメリットは?

 

モンキーポッド材を使うデメリット1 虫がつきやすい場合も

虫食いのイメージ(モンキーポッドの写真ではありません)

無垢材に虫がつく、これはモンキーポッド以外の木でも起こりうることですが、そのなかでもモンキーポッドは白太部分につく虫害が比較的多い木材と言われています。この特徴に関しては、樹種として虫に好かれるだけでなく、白太を含めた一枚板で使われる頻度の高いというモンキーポッド特有の”事情”も考慮する必要があるかもしれません。

一枚板を扱う家具工房などではそうした虫の殺虫、駆虫に関しても対策されているところがほとんどですが、購入した一枚板天板の白太から暖かい時期に小さな虫が出てきた、小さな穴が空いた、というのは時々はある話です。あまりひどい場合には購入した店舗に問い合わせる方が良いですが、ホームセンター等にもキクイムシなどに対する殺虫剤などが置いていたりするので、見かけるたびにそうした薬剤で対策するのも効果的です。

ちなみにモンキーポッドに限らず、適切に乾燥させた木材の芯材に虫が食っていることはまれで、虫のほとんどは白太部分にいます。マルトクショップの無垢材(幅ハギ板)をご利用いただく際には白太部分はカットしてから加工しておりますので、虫に関する心配はほぼ他の無垢材と同じ程度です。

 

 

 

モンキーポッド材を使うデメリット2 色や材質にムラがある

明るい色から黒に近い色まで、何層にも別れた色のグラデーションが美しいモンキーポッド。その配色や木材としての材質(硬さや加工性など)は産地によって差があります。アメリカ広葉樹のようにある程度産地の決まっている樹種とは異なり、世界中の亜熱帯、熱帯域に広く定着しているモンキーポッドは、栽培されている範囲が広いだけに土地ごとで異なる特徴が出る場合があります

これは椛(カバ)など世界中広い範囲で栽培される種類の木にはままある特徴で、心配な方は現物を見に行ったり、カット販売の場合はサンプルを取り寄せればその店で扱っているモンキーポッドのクオリティを知ることができるでしょう。

ただ木とはそもそも生き物。人間にもいろんな人が居るように、一本一本特徴があるのは本来は欠点ではなく木材の個性であり面白いところ。そんな考えで木を選んでいただけると材木屋としては嬉しい限りです。

 

 

 

 

 

 

4 モンキーポッド材の価格は?高い?安い?

 

樹種(無垢材) 25×600×1800mm 25×250×1000mm
【国産材】ナラ 29,070円 6,060円
タモ 31,380円 6,540円
モンキーポッド 33,660円 7,020円
ウォールナット 51,240円 1,0680円

マルトクショップ の無垢材価格

モンキーポッドは木材全体で言えば安い価格帯の木材ではありませんが、輸入の広葉樹材の中では極端に高価な木材ではありません。特に一枚板天板(幅はぎ材ではなく、丸太から切り出したままの板を研磨、塗装した天板)のなかではコストパフォーマンスに優れる樹種です。マルトクショップで取り扱っている天板向き木材(一定以上の比重がある広葉樹)のなかで言えば、円安の影響もあり国産の節あり材はお値打ちな木材が多いですが、そうした樹種と比較しても極端には価格が変わりません。

貴重なダークブラウンの木材として考えると、マルトクショップで取り扱っている全樹種においても一番手の出しやすい価格帯の樹種となります。また、モンキーポッドはその色も木目もあまり他に似た樹種の無い木材。価格だけでなく唯一無二の希少性を考えると、この色が、木目が好きだと感じたら選んで間違いのない木材です。

木材の性質および価格帯チャート

 

 

 

 

 

5 モンキーポッド材の写真をご紹介

独特のグラデーションで描かれるマーブル模様が特徴のモンキーポッド材。天板に選ばれることの多い樹種ですが、小物やワンポイントとして使っても印象に残る個性的な表情が魅力です。

 

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終わりに:濃い色の木をお探しなら!モンキーポッドがおすすめです

世界中の熱帯地域で育てられているモンキーポッド。ウォールナットと同じくダークブラウンの樹種として紹介されることが多いですが、その木目や色合いにはまったく異なる魅力があります。

マルトクショップでは、本社ショールームにてモンキーポッドの一枚板天板も取り扱っています。(2025.12現在)幅はぎ板だけでは味わえない、流れるような美しい木目や色を実際に間近に見ていただくことができるので、ぜひお近くの方は立ち寄ってみてくださいね。

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