2024年8月2日
マルトクショップ の木材は普段企業様にも個人のお客様にも販売させていただいております。特に「木材を使った自慢の作品」をお送りいただく多くの方が個人のDIY愛好家のお客様。木材のDIYにはどうしてもある程度の電動工具が必要ですが、DIY初心者からセミプロの方まで、あると便利な木工用の電動工具を全3回の更新に分けてご紹介します。
目次
– オススメ1:木工DIYするなら絶対必要!インパクトドライバー – オススメ2:持っておくと便利な小型サンダー「オービタルサンダー」 – オススメ4:木材のカットを自宅でするなら「スライドソー」
【終わりに】メンテナンスも含めて、DIYするなら電動工具も見てみて
|
無垢材・集成材を使ってDIYをした経験があまり多くない場合、一体どういった工具があればDIY出来るのか、想像がつかない方もいらっしゃるかと思います。おそらく世の中の過半数の人が、木材を扱うと言えば学校の授業や、割り箸などを使った「工作」止まりの方が多いのでは無いでしょうか。ところが天板や家具に使用される特にハードウッド と呼ばれる木材は、そういった場合に使用されるカッターやノコギリ、彫刻刀等では太刀打ちできない固くて重い素材です。特殊な技能がある場合を除き、電動工具の入手は必須と言えます。
インパクトドライバーは木材を使ったDIYをするのであれば、まずは最初に入手すべき電動工具と言えます。(敢えて言い切ります)。電動ドライバーにはインパクトドライバーとドリルドライバーの二種類がありますが、特にハードウッド の加工に必要なのはインパクトドライバーです。
インパクト(=衝撃)の名前の通り、ドリルの回転に加えて前に向かって押し込む力が加わるのが特徴で、それによってハードウッド の穴あけやビス留めをこなすことができます。
操作方法1:穴を開ける場合
直接操作とは関係ありませんが、インパクトドライバーで穴あけ等を行う際には「墨付け」が大切。取り付ける部品の数字をしっかり拾って、あらかじめ加工する場所に印をつけておきます。
垂直方向に力をかけながらスイッチを入れ、穴を開けます。ビス打ちの下穴も、大きな穴もこれ一台で加工できます。
操作方法2:ビスを打つ場合
ビス打ちを綺麗に仕上げるには下穴を開けておくのがとても大切です。ビスの軸部分よりも多少小さい程度の穴を開けておくと、木材の割れを防ぎ作業がスムーズです。
下穴を開けたあとは、使用するビスに合わせたビットをドライバーにセットします。小さすぎたりすると、ビスの頭を潰してしまったりするので注意です。
歪んでビスが入らないように、必ずドライバーを垂直に持って少し体重をかけ、ビスを打ち込みます。途中で硬くなり入らなくなることがあるかもしれませんが、そうした場合は無理せず一旦抜いて下穴を広げるか、残りが少しの場合は手締めに切り替えましょう。
オービタルサンダーはハンディタイプの仕上げ用小型サンダー。一台でポイントも、天板等の大きな板も研磨できる優れものです。荒木を平坦に仕上げるようなパワーはありませんが、マルトクショップ で販売しているような既に仕上げ研磨をしている木材のメンテナンスには一台持っておくととても役立ちます。
ペーパーサンダーを機械にセットしたあと、手で垂直に力を加えながら機械を滑らすことで木材の表面を仕上げ研磨します。木材の表面が平坦でなければならないので、曲線があるような造形の木材には使用できませんが、平坦な木材に関しては手で行うよりははるかに効率よく研磨できます。
操作方法
希望の仕上がりに合わせたペーパーサンダーを底面にセットします。専用のペーパーも販売されているので、広範囲を研磨する場合は使用すると強度や利便性が上がります。
ちなみにマルトクショップ の仕上げの番手は#180〜#240程度。よりツルツルサラサラの仕上げを目指すなら、#400程度で仕上げ磨きするとよりきめ細やかに仕上がります。
垂直に体重をかけるように機械に軽く圧をかけながら研磨します。かなり細かく掃除のしにくい木粉が出るので、オススメはお庭やガレージなどの外に準ずる場所での使用。粉塵に弱い方はゴーグルやマスクもあると安心です。
トリマーと聞くと、DIYに親しみがない方の場合はペット用サロンを想像する方が多いのではないでしょうか。ペットのトリミングも木材のトリミングも語源は同じで、「trimming=形を整える」ために使う工具がトリマーになります。主には木材の角をとったり装飾カットをするための道具で、天板など直接手が触れる部分には表面の仕上げと同じくらい必須の加工となります。
トリマーは数千円で販売しているので、一度きりのDIYではなく趣味として木工を行う方は持っておいても損のない工具です。主には面取りで使用されますが、木材をフリーハンドでカットすることもできます。
操作方法
希望の面取りサイズまで刃を出した状態で機械にセットします。この刃の形や出し方で面取りの形状が変わるので、どんなデザインにしたいかによって刃を選び、好みの面取りサイズでセットします。
木材の角に刃が当たるようにして面取りを行います。角だけと侮るなかれ、かなりの大音量で木屑も大量に飛ぶので、夜中の使用はお勧めしません。面取りができたら、サンディングして馴染ませれば面取りの完了です。
スライドソーはいわゆる「丸ノコ」の一種。完全にフリーハンドで使用する一般的な丸ノコとは異なり、木材を固定するターンテーブルがついた造りになっています。その上で丸ノコをスライドして木材をカットするので、特別な技術が無くても正確に、安全に木材をカットすることができます。
本日ご紹介した電動工具の中では一番サイズも大きく単価も高いので初心者向きと言える工具ではありませんが、直線カットはもちろん角度も変えられるので、自宅にあればDIYの自由度が格段に上がる一台です。
操作方法
水平な場所にスライドソーを設置し、木材をセットします。直角はもちろんのこと、角度を変更することもできるので斜めカットも可能です。
きちんと木材をセットすれば、あとは刃を垂直に降ろして木材をカットするだけ。付属の金具を使えば同じ幅で連続して切ることも可能なので、同じ大きさの木材をいくつもカットするような作業にも向いています。
カット後の木口です。スライドソーのメリットの一つはこの切り口の美しさ。DIYの場合は仕上げにかかる時間が短くなるので、切断面の美しさは重要なポイントの一つです。
ホワイトオークのお客様作品
電動工具はある程度単価の高いものが多いので、特にDIY初心者の方は購入をためらう方も多いかもしれません。でも木材はDIYするときはもちろん、メンテナンスの際にも電動工具のチカラを借りると一気に手間も時間も短縮できて作業のハードルが下がります。
ホームセンター等でのレンタルもあるので、不安な方は扱えるかどうかまずは試して見るのもオススメ。その上でもしも、”DIYしたい場所・物”が複数ヶ所ある場合には、思い切って購入してしまうとできることの幅も広がるので良いかもしれません。自分ではやりきれない作業はもちろんマルトクショップ の加工にお任せください。自動見積りに入力できないようなイレギュラーな指定も、図面をいただければ対応できることも多いのでぜひお問い合わせくださいね。