2019年3月13日
木材には、柔らかい樹種と硬い樹種があることはご存知だと思いますが、硬さの違いによって、「家具自体にどのような違いが出るのか?」ということは、なかなか気づきにくいところではないでしょうか。
今回は、柔らかい樹種と硬い樹種の特徴と、適している用途についてお伝えしていきます。
▼全ての樹種の比較を一覧で見たい方は▼
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硬い木材と柔らかい木材の一覧
木材の硬さは一般的に「比重」と言って、同じ体積の水に対してどの程度の重量なのかで表します。
マルトクショップで扱っている木材の硬度はこのような分布になっています。
▼詳しくは下記ページをご参照ください▼
木の基礎知識 マルトクショップ「もくもく通信」 木材の選び方(硬さ・価格編)
こうした表で見てみると、”どの樹種が固くて、どの樹種が柔らかい”ということは把握できると思うのですが、具体的に「こんな用途のときは、どれを選べばいいのだろうか?」ということは分かりにくいかと思います。
次に、硬い樹種と柔らかい樹種にはどんな特徴があるのか、並べてご紹介します。
硬い樹種といえば、ホワイトオーク(ナラ)やバーチ(カバザクラ )など、広葉樹がほとんど。
しっかりと目が詰んでいて、木目が美しい樹種も多いです。
ちなみに、お客様にはこんなふうにお使いいただいています。
具体的に硬い木材はどんな用途に適しているのかと言うと、
・一般的に耐久性が高いので、長年使用したい家具におすすめ
・傷がつきにくいので美しさを損ないにくい。特に天板は硬い木材がおすすめ
・筆跡が残りにくいので、勉強机や作業台にも
テーブルやカウンターなどの天板や、その他にもあまり傷を目立たせたくないような場所、耐久性を求める家具については、硬い樹種の方が適しています。次に、柔らかい樹種についてはどうでしょうか。
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柔らかい樹種と言えば、パイン・杉・桧などの針葉樹が中心。(広葉樹でも柔らかいものはあります。)
実際にお客様にはこのようにお使いいただいています。
・柔らかいので加工が手軽、DIY初心者でも扱いやすい
・軽い木材が多いので、移動させる前提の家具におすすめ
・手触りや見た目が優しい印象になりやすい
手軽にDIYできる加工性の良さを求めていたり、軽さの必要な用途には、一般的には柔らかい木材が適していると言えます。また、軽く柔らかい針葉樹はコストパフォーマンスに優れる樹種も多数ありますので、コスト重視で木材を探す場合もこうした樹種に行き着くことが多くなります。
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ここに挙げたのはグループとしてのざっくりとした用途で、一概には言えない部分も多くあります。実際に、杉や桧は柔らかい樹種ではありますが、古来から日本の生活に馴染んできた木材であり、天板としてもたくさんの方に愛用されています。
あくまで樹種を選ぶ際のひとつの参考として頭に入れておくと、満足度の高い作品作りの助けになるかもしれません。
一般的に、木材の比重が0.5を超えると、加工時の難易度は上がってきます。
DIYで加工する場合には、インパクトドライバーの用意は必須です。
「広葉樹が好きだけど、硬い木材の加工に自信が無い…」という方の要望にお応えして、マルトクでは多くの加工、塗装をワンストップでお受けしているので、なるべく工数が省けるよう加工や塗装まで頼むと手間が減るかもしれません。
下記のチャートページでは、木材を硬度・色・木目で分類し、わかりやすく一覧でご紹介しています。樹種選びに迷ったら、参考にご覧ください。
注文ページに記載していないことや設計図での対応なども、よくある質問に載せている通り、お受けしているので、遠慮なくご相談くださいね。