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木の雑学3「エレキギター」

2012年1月15日

 多種多様な木材は、用途に応じてある程度使用するものが決まってきます。重いものが適している、あるいは堅いものが適しているなど、どのような木材を使用するかの選定基準は千差万別です。

楽器類も例外ではありません。特にヴァイオリンなどのように歴史のある楽器は、「表板にはスプルース」「側板にはメイプル」といった具合に、パーツごとに使用される木材が細かく決められています。

エレキギターのボディにも木材が使用されていますが、ヴァイオリンなどに比べると実に多くの木材が選定されています。メイプル、アッシュ、アルダー、バスウッド、コリーナウッドetc... 数え上げたらキリがありません。

何故エレキギターには多様な木材が使用されるのでしょうか。楽器としての歴史が浅いからなのか、それともアコースティック系の楽器と比べると音に与える影響が少ないからなのでしょうか。

エレキギターのボディに使用される木材で重要な要素となっているのが、木の模様、いわゆる木目です。ギターのボディやネックの木目には外見的な美しさが重要なので、こだわる人も多いと思います。

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木目は別名「木理」とも呼ばれ、木材の表面に現れた年輪や組織の状態や細胞の並び方のことです。

 また、材面に現れた木理のうち、繊維の並び方が乱れて特徴的な模様を持つものを杢(もく)と呼びます。杢は、あくまでも外観的な特徴であるため、ギターの音色に重大な影響があるわけではありません。

杢は、その模様に応じて「網杢」「泡杢」など様々な名称で呼ばれます。我々が「虎杢」と呼ぶ杢をエレキギターの世界では、タイガー・ストライプ、「玉杢」をバーズアイなどと表記されます。ところ変われば呼び名も変わるみたいですね。

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