2026年10月14日

在宅ワークが増え、「肩がこる」「腰が痛い」とデスク環境を見直す方が増えています。原因のひとつが、デスクの高さや奥行きが体や作業に合っていないことです。
マルトクショップには、「体に合う高さにしたい」「パソコンを置ける奥行きがほしい」とデスクの天板をオーダーされるお客様がたくさんいらっしゃいます。この記事では、パソコンデスクの高さと奥行きの目安と、自分に合ったサイズの決め方をご紹介します。

目次
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ハードメープルのデスク(お客様作品/30×700×1200mm)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(ハードメープル 無垢材 30×700×1200mm)
※「この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く」を押すと、作例と同じ樹種・寸法が入力された状態で注文ページが開きます。面取り・塗装・穴あけなどの加工は、注文ページでお好みに合わせて選んでください。価格は注文ページでご確認いただけます。
パソコン作業のデスクの高さについては、厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」に目安が示されています。
・高さを変えられない机:床からおおむね65〜70cm程度。65cmと70cmは、それぞれ女性と男性が使う場合に必要な高さのほぼ平均値です
・高さを変えられる机:60〜72cm程度の範囲で調整できることが望ましい
・椅子の座面の高さ:37〜43cm程度の範囲で調整できることが望ましい
・高さを調整できる机では、先に椅子の高さを合わせてから、机の高さを合わせる
同じガイドラインでは、よい姿勢の目安として、椅子に深く腰かけて足の裏全体が床に着くこと、上腕と前腕の角度が90度以上でキーボードに自然に手が届くこと、ディスプレイの上端が目の高さと同じかやや下になることが挙げられています。
身長から目安を出す方法として、「椅子の座面の高さ=身長×0.25−1cm」「座面から机の天板までの高さ(差尺)=身長×0.183−1cm」という計算式がよく紹介されています。この式で計算すると、次のようになります。
| 身長 | 椅子の座面の高さ | 差尺 | デスクの高さ |
|---|---|---|---|
| 150cm | 約36.5cm | 約26.5cm | 約63cm |
| 155cm | 約38cm | 約27.5cm | 約65cm |
| 160cm | 約39cm | 約28.5cm | 約67cm |
| 165cm | 約40cm | 約29cm | 約69.5cm |
| 170cm | 約41.5cm | 約30cm | 約71.5cm |
| 175cm | 約43cm | 約31cm | 約74cm |
| 180cm | 約44cm | 約32cm | 約76cm |
| 185cm | 約45cm | 約33cm | 約78cm |
この表はあくまで目安です。足の長さや座り方、椅子のクッションの沈み込みによっても、ちょうどよい高さは変わります。今お使いの椅子に座って、肘を90度ほどに曲げたときの肘の高さを測ってみると、自分に合うデスクの高さがつかみやすくなります。

「体がおおきいので高さと奥行きのある机にしたかったのですが、思った以上に仕事も捗ります。」
— 作業用デスクを作成(お客様作品)
デスクが高すぎると、キーボードを打つときに肩が上がり、首や肩がこりやすくなります。反対に低すぎると、前かがみの姿勢になり、背中や腰に負担がかかります。ガイドラインの解説でも、頭が前に傾くほど首のこりや痛みが増えること、腕や手首を乗せる支えがないと肩のこりや痛みが増えることが紹介されています。

「デスクワークでの肩こりを解消すべく、自分の体の高さに合わせられる電動昇降デスクをDIYしました。」
— アカシアの昇降デスク(お客様作品)
また、ガイドラインでは、座るだけでなく、ときどき立って作業することも望ましいとされています。高さを自由に変えられる電動昇降デスクが人気なのは、こうした理由もあります。
今あるデスクの高さが合わない場合でも、次の方法で調整できます。
デスクが高すぎる場合は、椅子の座面を上げて、肘とデスクの高さを合わせます。足が床に着かなくなったら、足台を置きましょう。ガイドラインでも、足台は足だけでなく背中や腰の疲れを防ぐ効果があるとされています。

ウォールナットのデスク(お客様作品)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(ウォールナット(節・白太有り) 集成材 25×630×1300mm)
天板の下にキーボード用のトレー(スライド棚)を付けると、手元だけを低くできます。モニターは天板の上、キーボードは少し下、という配置になります。
高さを調整できる脚に付け替える方法もあります。
「IKEAの高さ調節可能な脚を付けて、快適に作業できる高さを探りながら使っています。」
— ナラのデスクを作成(お客様作品)
このお客様は、ベストな高さが見つかったら木製の脚を作る予定だそうです。まずは高さを変えられる脚で試してから、最終的な高さを決めるのも賢い方法です。
奥行きは、画面と目の距離と、キーボード・マウスを置く手前のスペースで決まります。ガイドラインでは、ディスプレイと目の距離をおおむね40cm以上とることが示されています。また、大型のディスプレイを使う場合は、十分な奥行きの机を使うこととされています。
| 使い方 | 奥行きの目安(マルトクショップの考え方) |
|---|---|
| ノートパソコンのみ | 45〜50cm |
| 24インチ前後のモニター1枚 | 60cm |
| 27インチ以上、またはモニター2枚 | 70〜80cm |
では、実際にはどのくらいの奥行きが選ばれているのでしょうか。マルトクショップに投稿いただいたデスクのうち、パソコンを使っていることがわかる311件の奥行きを集計しました。
| 奥行き | 件数 |
|---|---|
| 449mm以下 | 13件 |
| 450〜549mm | 37件 |
| 550〜649mm | 84件 |
| 650〜749mm | 105件 |
| 750mm以上 | 72件 |
※2026年9月時点。マルトクショップ「木材を使った自慢の作品」に投稿されたデスクのうち、写真や本文からパソコンを使っていることがわかり、天板の寸法が確認できたもの(N=311)
中央値は650mmで、650mm以上を選んだ方が半数以上でした。モニターの構成別に見ると、ノートパソコンのみの方は奥行き550mm、モニター1枚の方は660mm、モニター2枚以上の方は700mmが中央値でした。

アカシアのデスク(お客様作品/30×650×1000mm)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(アカシア(節・白太有り) 集成材 30×650×1000mm)

ナラのワークデスク(お客様作品/28×700×1600mm)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(【国産材】ナラ(節・白太あり) 無垢材 28×700×1600mm)
「既製品では奥行きが足りない」と、奥行きを決めてオーダーされるお客様も少なくありません。
「部屋のスペースとパソコンを置きたかったので奥行きを考えるとなかなか既製品ではいいのがなく、思いきってDIYしてみることに。」
— 山桜の勉強机(お客様作品)
「70cm程の奥行き(作業スペース)が欲しかったので、C面加工も含めて75cmでオーダーしました。」
— アカシア集成材の昇降デスク(お客様作品)
部屋が狭くて奥行きをとれない場合は、モニターアームでモニターを奥や上に逃がすと、手前のスペースを広く使えます。
幅は、パソコンの台数と、パソコン以外に何をするかで決まります。
・1人・パソコン1台:100〜120cm
・書類も広げる、モニター2枚:140cm以上
・2人で並んで使う:180cm以上

ナラの学習机(お客様作品/30×600×2860mm)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(ナラ 集成材 30×600×2860mm)
マルトクショップに投稿いただいたデスクの幅は、中央値が約1440mmで、1800mm以上の大きなデスクも2割以上ありました。壁から壁まで一枚の天板を渡すカウンター型は、家族で並んで使えるうえ、部屋もすっきり見えます。

ナラの電動昇降デスク(お客様作品/28×700×1450mm)
→この作例と同じ樹種・サイズで注文ページを開く(【国産材】ナラ(節・白太あり) 無垢材 28×700×1450mm)
天板をオーダーして脚を付ける場合、デスクの高さは「脚の高さ+天板の厚み」になります。たとえば、目標の高さが70cmで天板の厚みが30mmなら、脚は67cmのものを選びます。
電動昇降脚を使う場合は、脚の可動範囲に天板の厚みを足した範囲が、デスクの高さの範囲になります。可動範囲は機種ごとに違うので、目標の高さが範囲に入っているか確認しましょう。
奥行きと幅は、1mm単位で指定できます。窓枠や柱、エアコンの位置に合わせたサイズにもできます。
「昇降機能で出窓と高さを合わせると奥行き120cmになるため、幅広い使い方が出来て気に入っています。」
— 出窓と一体型の昇降デスク(お客様作品)
対策:モニターの台座の奥行きと、キーボード・マウスのスペースを足して考えましょう。モニターを買い替える予定がある場合は、その大きさも含めて決めておくと安心です。
「サイズは現状だとモニターの足が少しはみ出ているが、買い替え予定のモニターに合わせて発注しました。」
— デスクシェルフの製作(お客様作品)
対策:デスクを置く壁の幅だけでなく、窓の高さ、コンセントやスイッチの位置、エアコン、ドアの開閉範囲も測っておきましょう。コンセントの前に天板がかかる場合は、配線用の穴や切り欠きを開けておくと便利です。
対策:肘掛け付きの椅子を使う場合は、肘掛けの高さがデスクの天板の下に収まるか確認しましょう。天板の下に幕板(脚をつなぐ板)や引き出しがある場合は、その下端の高さも確認が必要です。

デスクの高さは、まず椅子を合わせてから、肘の高さを目安に決めるのが基本です。奥行きは、使うモニターの大きさと、手元のスペースから考えましょう。お客様の実例では、パソコン用途の奥行きは650mm前後がよく選ばれていました。
体に合ったデスクは、毎日の疲れ方を大きく変えてくれます。サイズを決めたら、ぜひミリ単位のオーダーで、自分だけの一台を作ってみてくださいね。
参考:厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて」(令和元年7月12日 基発0712第3号、令和3年12月1日一部改正)