2017年3月16日
安心してお使いいただくために
ナチュラルな素材の代表格といっても過言ではない木材ですが、無垢材や集成材にはハギ加工で接着剤を用いて製造していますので、健康と安全面は気になるところです。
昨今、身の回りの環境に対する関心が高まる中、特にシックハウス症候群や化学物質過敏症等の健康被害が社会問題になりました。
安心してウッディライフを送っていただく為に、マルトクでは高い意識を持って取組んでいます。
マルトクで取扱っている国内外の木材は、それぞれの国や地域の木材関連団体認定の材を使用しています。
例えば、アメリカからの輸入材であれば100年の歴史をもつ全米広葉樹製材協会(NHLA)が定める「FAS規格(First And Seconds)」認証済材や「No.1コモングレード」といったグレードの材を用い更にマルトク基準を満たした部位のみを使用しています。
特に高い品質が求められるテーブル天板や家具用等にも安心して使用いただけるグレードの材を扱っています。
タモの無垢天板(自然塗料塗装)
近年、シックハウス症候群や健康被害の原因となる有害性のおそれがある化学物質を含む製品は、国の規制や業界団体の自主規制などで安心して使えるように規制されています。
2004年4月に「建材からのVOC放散速度基準化研究会(財団法人建材試験センターを事務局)*」による「建材からのVOC放散速度基準」が制定され、トルエン、キシレン、エチルベンゼン及びスチレン(以下4VOC)放散速度基準値が示されました。
この基準に準じて業界団体の(社)日本建材・住宅設備産業協会らにより、2008年10月に化粧板、集成材等のVOC放散に関する自主規制が制定されました。
安全規格認定された材で快適なウッディライフ 写真提供:アメリカ広葉樹協会
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VOC(揮発性有機化合物)の解説
揮発性を有し、大気中で気体状となる揮発性有機化合物の総称であり、常温常圧で大気中に容易に揮発する有機化学物質の総称です。トルエン、キシレン、酢酸エチル、ベンゼン、フロン類、ジクロロメタンなど多種多様な物質が含まれます。
幅広く使用されており一旦、環境中へ放出されると、公害などの健康被害を引き起こす要因となります。特に最近では、ホルムアルデヒドによるシックハウス症候群や化学物質過敏症が社会に広く認知され、問題となっています。
4VOC放散速度基準
日本接着剤工業会自主管理規定 JAIA-401321
(日本接着剤工業会は、平成20年2月1日に「室内空気質汚染対策のためのVOC(揮発性物質)自主管理規定」)
http://www.jaia.gr.jp/index.html
マルトクで使用している無垢材・集成材はもとより、ハギ加工で使用している接着剤も基準をクリアした製品を使用しています。
国や業界団体の安全規制に沿った原材料と木材で製造されたものを扱っておりますので、どうぞ安心してご購入、ご使用ください。
マルトクでは、取り扱っている材や加工に使用する接着剤など、JAS認定されたホルムアルデヒドの発散量が最も少ないランクを示す「F★★★★(フォースター)」規格の製品を採用しています。
改正建築基準法(2003年7月1日施行)を受けて、室内施工用接着剤のJISでホルムアルデヒド放散等級区分が規格化されました。JIS規格の認定を受けた接着剤はJISマークとともに放散等級表示が許されます。
最高等級である4つ星等級の認定を受けた接着剤は建築基準法のもとで使用面積の制限を受けずに使用できます。
安心な規格認定品のみを扱っています。
日本接着剤工業会では「室内空気質汚染対策のための自主管理規定」を作成し、自主表示制度(業界団体自主表示)を設けました。認定の対象は4つ星等級ランクのみで、JISと同等の等級であることを認めています。
ハギ加工用接着剤も安全性をクリア
無垢材や集成材の幅ハギ加工に使用している接着剤は、すべて国と業界規制をクリアした「F★★★★」の製品を使用しています。
写真のボンドは、何れも水性のもので作業時も安全に行えます。右:水性接着剤用硬化剤(ポリイソシアネート)速乾性の接着剤、下地的に使用。左:水性高分子-イソシアネート系木材接着剤(無垢材のハギ加工時に使用)。
日本集成材工業協同組合
http://www.syuseizai.com/home
全国木材組合連合会
http://www.zenmoku.jp/ippan/faq/faq/faq6/249.html
JAS規格について
集成材の日本農林規格 平成24年6月21日農林水産省告示第1587号
http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/pdf/kikaku_47.pdf
日本接着剤工業会
http://www.jaia.gr.jp/
全米広葉樹製材協会(NHLA)の等級(グレーディング)について(日本語)
http://www.hardwood.jp/html/grade/
全米広葉樹製材協会(英語)
http://www.nhla.com/