2018年2月27日
樹種選びのポイント~どの木を選べばいいの?
豊富に樹種はあるけれど、いったいどの樹種が目的に適うのか
色と、木目で選ぶ
五感を駆使して「感じる樹種」を選びましょう
前回は、価格と硬さに焦点を絞った樹種の選び方をお伝えしました。
今回は、木材の醍醐味でもある色と木目に焦点をあてて樹種をご紹介します。
巻末に、木材サンプルのご案内をしていますので、ぜひご活用ください。サンプル購入されると、購入時に割引サービスがございますので、樹種選びに迷ったら、お手元で実際の木材に触れてお確かめください。
色の濃さで選ぶ
木の色は、おおむね茶系ですが、じっくりと眺めていると、茶系でも、白っぽいものから、黄、緑、赤、黒に近い色の樹種があります。
経年で、色が濃くなる樹種や逆に明るくなってゆく樹種などもあります。代表的なものとして、ウォールナットは当初は濃い茶色ですが、次第に柔らかい色に落ち着くと言われており、ブラックチェリーは、次第に色が濃くなってゆくと言われています。
そのあたり、樹種特性は ▶マルトク木材辞典 などをご参考にしてください。
経年変化は、天然木の醍醐味
経年変化は、使用環境や塗装の状態等により異なりますので、そうなるとは断言は出来ません。しかし緩やかな色の変化はとても自然で、愛着がわく変化でもあります。
木材は、自然の恵みです。そういった変化も含めてお楽しみ頂けると幸いです。
●樹種別濃淡チャート
天然木ならではの味わい
木材は、心材(赤身)、辺材(白太)があります。樹心周囲部分の色の濃い心材は樹脂の割合が多く、水分が少なく、強度、耐久性に優れています。一方、樹皮に近い白い辺材(白材)があります。下記は、それらのコントラストが強い材の例です。
天然木ならではの味わいと個性は、世界で一つの固有性に富んでいます。
心材(赤身)と辺材(白太)
天然木の醍醐味
木目がはっきりした材は、表情豊かで天然木の存在感を存分に醸し出してくれます。経年とともに、滲み出る味わいも魅力的です。空間にアクセントを添えます。
塗装で引き立つ木目
何れも、自然塗料塗装をすることで更に木目の表情が浮かび上がります。存在感を木目で訴求するなら「はっきりした樹種」を、細かな細工のある家具であれば、木目の目立たない樹種が一般的ですが、個性を強調するものであれば、逆に木目のはっきりした樹種を選ぶのも方法です。いずれにしろ、用途や空間イメージに合わせてお選び下さい。
マルトクショップのホームページでは、他にもお客様から寄せられた施工事例を掲載しています。樹種別や、用途別でも閲覧できますので、ご検討の際にご覧下さい。TOPページの下方に掲載しています。
( 次回へ続く )
木材サンプルのご案内
五感で樹種選びをしよう
木材との長い付き合いを考えると、写真だけで判断するのは難しいと思います。
実際の樹種を手に取って五感で判断するのもお薦めします。木肌の風合いをご確認下さい。
マルトクショップでは、2種類の大きさのサンプルを販売しています。小さな木札サイズと、手のひらサイズのものを用意しています。
塗装済みサンプルもあります
希望の樹種が含まれていない場合や、別途サイズのものが必要な場合は、ご相談下さい。一部の樹種では自然塗料塗装を施したサンプルもあります。サンプルをご購入されたお客様には、フリーカット木材の注文時、備考欄に「サンプル購入済み」とご記入していただくと。サンプル購入後1度限定で割引サービスの対象となります。詳しくは、サンプル購入ページをご覧下さい。
※サンプル製造には留意していますが、実際にご注文を受けて出荷される材の一部分ではないためロットごと、またサンプルカットの位置によりイメージが異なる場合がございます。木材は、自然の素材ですので、どうぞご了承のほどお願いいたします。